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小説・聖闘士星矢VSセーラームーン(その32)

第23話:恐怖と勇気
星矢とセーラームーンたちの前に現れたクトゥルフの神々の元締め、ナイアルラトホテップ。それと時を同じくして星矢たちの前に駆け付けんとした紫龍たちの前に、現れた陰から、なんと今まで倒した者たちの姿に実体化したではないか。
紫龍「どういうことだ、これは」
童虎「うむ、おそらくナイアルラトホテップの神性によって甦った、ということか」
ナイア「・・・僕はただ、力添えをしたまでだよ。生きるか死ぬかは僕らにとっては些細な問題に過ぎない。ようは存在するかしないか、僕が彼らのイメージに働きかければ、彼らもまた姿を現す」
氷河「要は奴がいる限り、今まで倒した奴らも何度でも甦ってくるということだな」
マーズ「あくまで私たちを足止めしようということね」
ムウ「しかしそれだけではない、おそらくは星矢たちの前にも」
ムウの言葉通りに、星矢たちの前にも、今まで対した敵が実体化していた」
ムーン「これってどういうこと、まさかマーズや紫龍さんたちと戦ってきた人たちが」
星矢「つまりはアザトースとは違った意味で、奴の混沌が深いといったところか」
ナイア「そうだよ、人が抱く恐怖の中で特に強いのは混沌に対する恐怖。それはある意味死の恐怖を超えるものさ。それでも君たちは立ち向かうだろうけれどね。それもいつまでもつか、楽しみだよ」
沙織「それは、どうですか」
ナイア「・・・・・?」
扉越しの、水晶に封じられた沙織がコスモで語り掛ける。
沙織「いかなる恐怖も、それに立ち向かい打ち勝てる勇気があれば、本当に恐れるものなどないということを」
ナイア「勇気、恐怖に打ち勝つ唯一にして最大の力。だけど僕らの闇は限りない。この広大な宇宙と同じく、否僕らそのものが宇宙そのものだ、その宇宙にあえて立ち向かうのか、面白いな、ならば存分にかかってきたまえ」
ナイアの神性が全開し、さらに多数の敵が実体化する。
童虎「こうなれば我らも全力を尽くさねばならん、今までの戦いを思い起こせれば負けることはないだろう」
「おう!」
「ええ!」
童虎の呼び掛けに応えつつ紫龍たち聖闘士、セーラー戦士たちも今まさに混沌に立ち向かうのだった。
戦いはいつ果てるかもわからない。一方で地上では空を覆う闇が今まさに迫らんとしてたのだ。
とあるビルの屋上、まずハーデス配下のスペクターたちがサープリス装着で迫る闇を見守っていた。
カロン「ううむ、ますます近づいていくぞ。これはさしもの俺たちもたまらんわい」
ゼーロス「ぬう、今しがた俺たちを縛らんとした、ハーデス様の影が取り払われたというのに」
イワン「これからが本当の闇の浸食といったとところか、いずれにしても面倒なことになったな」
フレギアス「こうなればラダマンティス様はともかく、紫龍や星矢たちにかけねばならん。俺たちはただ見守るしかないがな」
「それで、いいのです」
フレギアスたちの前に、一人の女性が現れた。大地の神デメテルであった。思わず彼らも直立のまま礼を施す。
デメテル「あなたたちも、彼ら聖闘士たちとの戦いの中であなたたち自身の道を見極めました。そんなあなたたちの見守りが彼らに届き、彼らの、ひいては世界の力たり得ることでしょう。すでにハーデスは光に帰しオリンポスの神本来の勤めに戻りました。だからあなたたちも、己の心を解き放ち、彼らのコスモに力を与えるのです」
そこにデメテルに伴われた邪武たちブロンズ聖闘士たちも現れ、星矢たちに力を与えんとする。
邪武「そうだな、あの時と同じように俺たちも星矢たちに力を送れば」
変わってアスガルドのワルハラ宮にても、
ヒルダ「私たちもバドやジークフリート、そして星矢たちに力を与えなければいけません」
フレア「そうですね、私たちの想いをすべて」
二人もまた、この地を守る戦士たちとともに祈りをささげるのだった。
そしてカノン島でも、貴鬼たちが祈りを捧げる。
貴鬼「おいらたちもありったけの祈りを捧げるんだ」
エレーネ「うん、一輝、星矢、ムウ様、シャカ様、そして、たくさんの戦士の皆さん」
こうして地上の全ての人々の祈りが、はるか天空を覆う闇、その中枢にあるルルイエに到りつつある。
ナイア「なるほど、これが恐怖を討ち破る希望の光に力を与えるというのか、だけど所詮は惑星一つ。宇宙そのものに、はたして敵うかな」
星矢たちのコスモの高まりに対して、ナイアの闇の神性もまた高まっていく。それは敵の戦士たちにも伝わり、質量ともに増していく。
こうして光と闇、多くの戦士たちが真の恐怖、混沌の闇に立ち向かい激突していく。こうして混沌なる戦いは一層激しさを増していくかにみえたが、そんないつ果てるともない戦いも、一つの決着をつける刻が迫りつつあるのも間違いはなかった。

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