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今更ながらジブリレビュー:崖の上のポニョ

さて今回はジブリ作品のレビューとして『崖の上のポニョ』について知ったかぶりながらもお送りしたいと思います。
 
深い海の底、謎の人物が何やらの実験をしている奇妙な船から、これまた奇妙な魚が抜け出して海上に出てきた。そこに海で遊んでいた子供の宗介が助け出して友だちになった。
その後謎の人物に連れて帰ったが、先に助け出された際に傷付いた宗介の血を受けて人間になって浩介に再会するというのが大まかなストーリーなのだが。
まず世界観はジブリらしく日常の港町に深海の幻想的な世界を織り交ぜた舞台を絵本感覚で表現した。言ってみれば初期の『パンダコパンダ』みたいな世界観でもある。
主人公の宗介とポニョ。これは俗にいえば男の子と女の子の仲と言いたいが、これまた言ってみれば『未来少年コナン』のコナンとラナ、『ラピュタ』のパズーとシータから『もののけ姫』のアシタカとサン、『ゲド戦記』のアレンとテルーといった中を子供うちの範囲内であるが、それでいて強い絆で結ばれているといえるだろう。
ヒロインのポニョ、本名のブリュンヒルデの名が示す通り、再び陸から上がる際のBGMはワーグナーのワルキューレの騎行をベースとした勇壮なメロディーが妹や魚たちとともに嵐を引き起こす様が印象的であった。
それに関連して、わきを固める女性もやはり作品の多聞にたがわずたくましく描かれている。宗介の母親リサは息子の送り迎えにおいて嵐の中を颯爽と車を走らせる等のバイタリティを見せてくれ、ポニョの母親グランマレーレは海の女神だけあって大いなる力で宗助やポニョを導いたりもした。
そして今作のある意味敵役ともいえるポニョの父フジモト、人の世に失望し原初の海に戻さんとしていたが、これも海をはじめ自然を愛するが故のことだった。これもまた自然との調和をうたったジブリのテーマに沿っているんだなといった想いが強い。後に彼もまた妻マレーレの説諭で人の世を交えて考え直すようにもなるが。
少し話がそれるけれど、今作品の主題歌も作品に沿ったポップなメロディと歌詞、この1曲だけのユニットで歌われたものだけれど、今でも子供から大人まで親しまれた心に残る名曲であることも記しておきたい。
ともかくもそんなポニョと宗助、子供の純粋さでお互いの絆を深め、ついにはポニョも本当の人間になることができた、といったところで今作はシメとなっているけれど。これもまた子供のころの純粋さを忘れないで、あるいは時々でいいから大人になっても思い起こしてほしいと、ジブリの、ひいては宮崎監督の想いが込められているのは今更述べるまでもない。

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