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小説・聖闘士星矢VSセーラームーン(その31)

第22話:一つのこころ
ハーデスは倒れた。しかしクトゥルフの神々、その難敵は未だに残っている。聖闘士、セーラー戦士の連合と対するアザトース“たち”もまた一つ。
まずセーラームーンたちを向かわせたアイオリアたちがアザトースの一人に立ち向かい、ようやく一人を倒したかと思えば、また新たな“アザトース”が出現する。別の場所にても“同じこと”がたびたび起こっていた。
クリシュナ「これは一体どういうことだ」
バド「倒しても倒しても現れるか。本物はいったいどこにいるというんだ」
童虎「いや、本物は誰かというわけではなく、彼ら全員が本物ということか。だから一体を倒しても誰かがそれを補っていくのだ」
アザトース「ようやく分かったかな、わたしたちは“一体”で“すべて”、“すべて”で“一体”。言い換えれば混沌にして整然。整然にして混沌を体現する」
アイオリア「要するに掴みどころがないということか」
アザトース「そうだ、君たちの思考の及ばない“存在”それがわたし、アザトースだ。人の理解を超えるものにこそ真の恐怖がある。いかに死地を超えてきた君たちに、この恐怖が耐えられるかな」
ミロ「なめるなよ、俺たちもむざむざやられはしない」
紫龍「とはいえ、一人ずつ倒してもきりがない。いったいどうすればいいんだ」
各地の戦士たちがアザトースを攻めあぐねている中、シャカの言葉に一同が注目する。
シャカ「いや、一つ方法がある」
その言葉に一輝が何かに気付く。
一輝「やはりこの手を使うのか」
そして童虎が続いてその意思を理解する。
童虎「うむ、我らが同時に敵を叩ければ」
そして他の戦士たちもその意思が伝えられる。
アザトース「言っておくが、わたしはそうそう倒されぬよ」
バド「それは、どうかな」
バドも童虎たちの意思に応える。
オルフェ「たしかに分かれたままでは意志の疎通が難しかった。しかし今や全員がルルイエの中枢に近い。自分たちのコスモを高めれば心もおのずと通じよう」
Sマーズ「そういえば、さっきから他の娘たちの苦戦も感じられている。私たちはともかく聖闘士の人たちも、コスモを通じて心がつながっている」
Sマーキュリー「そう、私たちの心が通じていれば、それに応えて同じ気持ちで戦えれば」
ついには封印されたアテナ、沙織の言葉も皆に伝えられる。
沙織「そうです、あなたたちの心を一つに込め、大いなる闇を祓うのです」
沙織の言葉に、彼らの心はひとつにつながった。もちろんその間にもアザトースの攻撃は続く。それを守りつつ、全員が攻勢に転じんとしていた。
童虎「すでに我らは死の恐怖すらも乗り越えた。いかにお前たちの力が強大でも、もはやお前たちの欲望、この地上を闇と恐怖で満たすことはかなわぬ」
シャカ「なぜなら我らはこの地上に希望を、彼女たちの愛と合わせて、人々の夢のために、常に戦っているのだ」
Sプルート「そう、私たちが諦めなければどのような力も耐えられる、そしてどのような恐怖でも打ち破ることもできます」
全ての戦士たちがアザトースの攻勢を耐え抜いたその刻、各々の業を繰り出さんとする。
「今こそ、我らの力」
「私たちの、業すべてを」
「ここに、ぶつけてみせる」
そんな彼らの攻勢に、アザトースも一瞬圧倒される。
アザトース「彼らの力がこれほどとは、しかしわたしもクトゥルフの神々の一柱、負けるわけには、いかない」
あらためてアザトースも攻勢をかける。ここにそれぞれ“ひとつ”となった“ふたつ”の力、が激突する。それは宇宙開闢のビッグバンにも匹敵せんとする大爆発にも思えた力の激突だった。
その力の激突はいつまでも続くと思われた時が流れる。そのうちアザトースが押し返される。
「なんと、彼らの力、ひとつになった人の力が、これほどの強さを引き出すとは・・・・・」
そしてアザトース“たち”も一斉にその力に飲み込まれんとする。
アザトース「・・・なるほど、ポセイドンやハーデスも彼らに敗れたわけだ。彼らの光が真なれば、人が神を超えることも不思議なこともない。だが、君たちは彼らをどう導くと、いうのか・・・・・」
シャカ「・・・導きは、必要ないだろう、人はおのずから悟りを得ることもできる。それは遠いか近いかの問題でしかないのだから」
アザトースもまた光の中で消えていく、こうしてある意味最大の恐怖も去っていった。
童虎「これでまた一つ、闇は祓われたか、しかし最後の一柱が残っている」
ムウ「クトゥルフの神々の元締めともいえる、ナイアルラトホテップ。まさに混沌を司るもの。対するは星矢たちだろう。彼らだけでは心もとない」
アイオリア「すみやかに向かわねばならんな、しかし・・・・・」
アザトースを倒したばかりの彼らの前に、数体の影が現れる。
 
ルルイエ中枢、水晶の間に向かわんとする星矢たち。その大きな扉の前に、彼は立っていた。クトゥルフの神々のまさに総元締め、ナイアルラトホテップ、這い寄る混沌と謳われる、闇の神でもあった。
ナイア「ようこそ、ペガサス星矢、そしてセーラームーン。星と月の申し子たちよ。僕がナイアルラトホテップ。さあ、最期の幕を上げることにしようじゃないか」

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