今更ながらルパンレビュー:プリズン・オブ・ザ・パスト
さてみなさん、今回は月頭に放映したテレビスペシャル『プリズン・オブ・ザ・パスト』のレビューをお送りいたします。それでは、ごゆっくり。
北海道の刑務所から脱獄したルパン。それを追う銭形をよそにまんまと脱走に成功する。しかしそれが夢かうつつか、銭形は部下の八咫とともにとある小国ドルエンテ王国にいた。
今回のルパンのターゲットはそこに収監されている死刑囚を救出するというものだったが。彼が保管する財宝が主な目的というわけだ。彼を狙っているのはダイナマイトジョーをはじめとする世界に名だたる盗賊たちもまた集まっているとか。しかも次元と五エ門もそれぞれ目的があってのこと、特に姿を見せない不二子、彼女が世界の盗賊たちをアゴで使っているとか。王国内では貴金属が主要産業となっていて、表向きはそれなりに裕福な国となっていた。今夜はお祭りということで、仕事にはうってつけであるのだが。
早速彼らも監獄に潜入せんとしたが、どれも詰めが甘くあっさりと捕まってしまう。そこに我らがルパン、彼らが捕まった罠をひとまずかいくぐり、派遣された銭形を言いくるめて封じ込め、ようやく目的のフィネガンのもとにたどり着く。
いざ脱出に差し掛からんとするのだが、城の仕掛けを見つけたフィネガンの導きで外に向かわんとしたが、もう一つの仕掛けで最後の罠にはめられた。フィネガンは監獄とグルで、死刑宣告もおびき寄せるための方便だったのだ。脱出せんとしたが次元は捕まり、五エ門もルパンの手を拒んで自ら海に飛び込む。
とある孤島で目が覚めた五エ門、助けたのは先に対峙した仮面の剣士ベルテ。五エ門にひとかどの義を感じたゆえ助けたのだが。五エ門の剣技を目に王国存亡の危機に関する伝説を重ね合わせてのことでもあったのだ。その上で手合せを所望するベルテをあしらいつつも大義を見抜くのだが。
ルパンの方は監獄の洞窟に流れ着き、次元の帽子と兄弟のロボットの頭とともに再び乗り込まんとする。途中収監された老囚人を見かけ、それが先の不二子の協力で国王だと判明するが。
銭形もまた監獄の陰謀を察知して一計を案じ、脱出を図り真相をはかる。
監獄には多くのテロリストやマフィアが武器の取引をつける。フィネガンも所長とともに王国の裏面を支配していた。そこに銭形と鉢合わせ、見つかった八咫とともに機転で切り抜けんとするが、そこに次元たちが“商品”として売り出される。ひとまずの取引の末、八咫が救出の末狙撃をするが、かえって混乱のただなかに陥った。フィネガンのヘリを撃ち落とし、五エ門もヘリの残骸を切り裂き参上。一人余計なものもいるがひとまず態勢を立て直す。
一方業を煮やすフィネガンはとあるロレンサに監獄の仕掛けを押すようにと要求。それが国王の命を引き換えであり、ルパンもそれを止めんと説得を試みる。しかし仕掛けは発動し、監獄は囚人看守を問わず巻き込んでその真の姿を現す。ルパンも銭形たちを脱出させ国王のもとに。ひとまず救出にこぎつけたが生きることに絶望していた中ロレンサがベルテこそがフィオ王子だと告げる。しかしそれをフィネガンに察知されてしまう。とりあえず国王を脱出させ一路王宮に向かう。ついで脱出したプレーンには銭形たちと入れ替わりで不二子たちが乗り込む。
フィネガンを追う一行。しかしフィネガンは顔を変えていたと先の対峙から感づき入手したデータにて確信したが。そこに仮面を外したフィオが待ち構えていたが。
乗り込んで部下と対峙するロレンサ。ひとまず退けるも自爆に巻き込まれてしまう。その際にフィネガンの変装もはがれそこにはフォオ瓜二つの顔が、これも王国を乗っ取るための布石だとか。だからこそ自分の処刑によって素性を隠す必要があったのだ。
自爆から救い出したロレンサとともに追跡を続けるルパンたち。島ではフィオとフィネガンが対峙する。銃で対するフィネガンにあくまで剣で迎え討つ。駆け付けたフィオを盾に威迫するフィネガン。しかし動ぜずに構え、放たれた銃弾を切り裂き、見事討ち果たす。五エ門の説諭から自らが伝説の光の剣士となり得、新たなる国王となり得たのだ。しかしフィネガンも最後の仕掛けで島ごと爆破せんとミサイルを発射するが、やはり詰めが甘かったかルパンの機転で打ち破られた。結局安き夢も破れ、部下の無事を知り観念したフィネガン。銭形も駆け付けたところでひとまず別れを告げるルパンたち。銭形も改めてルパン逮捕を誓うのだった。
ここに王国の平和も取り戻し、不二子とルパンたちはちゃっかりフィネガンの財宝を手に入れ。ここに一つの仕事は終わった。王国を過去という牢獄から解き放って。
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