第4話:さよならアルテイシア<今更ながらジ・オリジンレビュー>
ムンゾ内、ローゼルシアの塔、彼女の死後も未だ軟禁状態にあるアストライア。そこにハモンが訪れた。かつて彼女もエデンでの歌手として働き、訪れたダイクンとの出会いにもつながっていた。それが今や病床にあり、余命も幾ばくもなく子供たちに一目会いたいと願う彼女に、ハモンもまた見守るだけしかできなかった。
一方でランバ=ラルとオルテガのMWでの模擬戦が熱を帯びてきた。熱を帯びているだけに双方殺気立っているのは気のせいか。しかしドズルはこの戦果に満足げなのだが。
後にハモンと会いアストライアのことを告げられるラル。そのついで二人のことも聞かされるが。
そのテキサスコロニー、造られたものとはいえ雄大な自然なのだが、そこの管理人たるロジェ=アズナブル、といったが。そんな彼ら夫妻の案内でセイラたちにとっては新しいやすらぎの中の生活が約束された、はずだった。
そのコロニーの大地で馬を乗り回す二人。そこにもう一騎の少年が現れた。エドワウに近い面影のその少年、名前をシャア=アズナブルという。つまり今我々が知っているシャアは単なる偽名ではなかった、ということになる。親し気にセイラに馬の操り方を教える少年シャア。そこにエドワウが現れ少年シャアと顔を合わせる。これもまた運命の出会いということか。
その夜母への手紙をしたためるセイラ。この日の幸福を抱きつつ夜を過ごさんとしたその矢先、憔悴したエドワウが、母の死を告げてきたのだ。後日アストライアを弔うセイラたち。特にエドワウの心に暗い影を落としたとは述べるまでもないか。
テアボロが上の学校への進学について校長と話をつけんとする中、エドワウはとある男を見かける。その校長もエドワウ、すなわちかつてのキャズバル、そして後のシャアについての素質を見抜きそれに恐怖をも覚えていた。
自分に対する眼光に障ったのか、その男に突っかかるエドワウ。それをテアボロも校長の言が正しかったことを思い知らされる。そしてセイラもまたエドワウを引き止め一旦はその敵意を収めるのだが。
その夜少年シャアが士官学校の合格届をひっさげ家に戻ってきた。彼もまたスペースノイドの未来を憂いていてその上でジオン軍に参加しようとしていたのだ。
少年シャアの言葉に辟易したセイラだが、自室に戻ると愛猫ルシファーも逝ってしまい、明けてエドワウまでムンゾに留学するという。少年シャアの後を追って自らの望みをかなえるというのだ。セイラも引き留めようとするのだがエドワウ、キャスバルの意思は固く彼女のもとを去っていくのだった。
出発の際少年シャアとともにムンゾに向かうエドワウ。彼を頼ってからこれからことを決めると嘯くが、出国に際してひと悶着がありそれを機に少年シャアをトイレに連れていき、入れ替わりでエドワウがシャアになり替わる。つまりはこの時点が我々が知る、シャア=アズナブル誕生の瞬間だったと言ってもいいだろう。
そして入れ替わられた少年シャアはエドワウ、すなわちキャスバルの身代わりに、キシリアの陰謀により旅客機ごと爆破されてしまったのだ。その直前までの悪態を考えるといささか哀れな退場でもあるのだが。
ともかくも迎えた後のジオン軍士官学校の入学式に臨んだ彼シャア=アズナブル。そしてその同期には、ザビ家の御曹司ガルマもいた。
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