« 第2話:母との約束<今更ながらジ・オリジンについて語る> | トップページ | GO!GO!アトム、ですか »

小説・聖闘士星矢VSセーラームーン(その26)

第17話:女神復活
月の女神セレニティとして覚醒したセーラームーン。対峙するタナトスは一瞬たじろいたが、じきに体勢を立て直し、彼女が放った光に立ち向かわんとしていた。
 
一方でピュプノスも自らの放つ闇のコスモが抑えられることを感じ取り、それすなわち紫龍たちの眠りが冷めることにもなる。
同じく眠りから覚めたカノンとラダマンティス。
「うむ、やはり彼女が目覚めたか。これもアテナの導きか」
「いずれにしても奴を抑えなければな」
「必要ないかもしれないが、一刻も早く力を貸さねばな」
と、ルルイエの奥地へと駆け付けていく。
 
タキシード仮面、そして星矢も、今までまとわりついていた闇のコスモから解き放たれんとし、それぞれの敵に再び立ち向かわんとしていた。
 
戻ってセレニティ、歩みを確かなものとし、タナトスに歩み寄る。
「何故だ、俺のコスモが出ない。やはり奴の光に抑えられるということなのか」
「・・・それは、光から闇が生まれ、闇は再び光の下に戻っていく。そもそもあなたたちも光から生まれたものなのです。さあ、その光に身を委ねなさい」
「馬鹿な、この俺が光に呑み込まれるというのか、ハーデス様より死を司る力を与えられ、闇とともにあったこの俺が」
「人をはじめ、すべての命の、生と死は表と裏、生を得てのち死を経て、また新たな生を得るもの、あなたそれを見守るべき神だったはず。今こそ本当の務めに戻るのです」
タナトスにまさに近寄らんとするセレニティ。しかしその傍らにもう一人の姿、そう、アテナの姿もまた彼女に重ね合わせてタナトスに近付かんとしていたのだ。
「まさか、俺が、光となる。ああ、なぜかどこか暖かい。しかしどこか懐かしい。そうだ、これは遥かな刻、ガイアから生まれ出でた頃と同じ。そういうことか、デメテルよ・・・・・」
こうしてタナトスの姿はセレニティから出た光に呑み込まれ、やがては天に昇るかのごとく消えていった。
そしてセレニティはセーラームーンの姿に戻り、そのまま眠るように倒れていく。
 
「タナトス、やはり光に呑み込まれたのか」
静かな驚愕とともに紫龍たちを見やる。紫龍たちもそれぞれ体制を立て直さんとしていた。
「どうやらやったのね、セーラームーン」
「ああ、彼女はよくやってくれた。この光は、アテナと同じようだな」
「ええ、彼女の本当の力と姿。それが目覚めたんだと思います。でも今は力を使い果たしたけれど」
 
同じ時、倒れたセーラームーンをカノンたち引き起こし、ひとまず立ち上がってからカノンたちとともにルルイエ奥地へと歩みを進める。
 
同じくタキシード仮面もダゴンの猛攻を果敢に受け流す。否、ダゴンの攻撃の隙を受け流しつつ反撃の気をうかがっていたのだ。
数合の後ダゴンが大きく構えた、一瞬の隙をつき、ステッキがダゴンを貫いた。
「ぐっ、この俺が、このようなことで、ぬかったわ・・・・・」
ダゴンの肉体も暗黒のコスモとともに掻き消え、残ったタキシード仮面も流石に疲れを禁じ得ないでいた。
「やはりクトゥルフの神々、その一柱だけあって、まさに恐ろしい相手だった。だが、戦いはまだ続く。引き続いて彼女たちの力にならなければ」
こうしてタキシード仮面も、再び歩みを進めるのだった。
 
ルルイエ奥中枢の黒水晶、未だ封じられているアテナだったが、セレニティの目覚めに応えるかのごとく、星矢たちに、そしてもコスモで呼び掛ける。
「彼女の呼び掛けで、私もあなたたちに呼びかけることができました。さあ、残りのコスモを燃やし、真なる力を呼び覚ますのです。そして星の守護のみなさんも、真なる星の力を引き出して下さい」
その呼びかけに応え、紫龍たちがコスモを燃やし、クロスを神聖衣へと強化し、マーズたちもまたエターナルモードへと強化する。当然ながらセーラームーンもエターナルへと強化していく。
「うむ、やはり目覚めたか、アテナよだがわたしとてここで屈するわけにはいかぬ。眠りを司る神として、同じ夢を見たものの義理を果たすために」
「同じ夢、か。いたずらに闇に閉ざさんとするクトゥルフの神々とは違う意味で、お前もまた鎮めなければならないな。みんな、ここは一気にいくぞ。一度は倒した相手だ、しかしそれ以上にパワーアップもしているだろう。それだけ油断はできない」
「おう!」
「はい!」
紫龍の呼び掛けに、氷河、マーズ、ジュピターが応え、ヒュプノスに改めて立ち向かうのだった。
 
そしてガタソノーアと対する星矢、アテナのコスモを感じつつも何故か神聖衣に覚醒しない。
「どうした星矢。お前ほどの者、よもや俺を侮ったりはしまいが、俺と闘うに全力を尽くさねばならぬも分かっているはず。だが何故かの神聖衣に目覚めぬのだ」
「全力は尽くすさ、だがここで神聖衣に目覚めれば本当の意味で闘うことはできない。そう感じるんだ。だから、お前はこのままで闘い・・・・・」
「きたるべき戦いに備えるか。だが俺も力を司るクトゥルフの神々の一柱。だがお前もまた気に入った。ここは全力で闘うことにしよう」
ここに再びガタソノーアと星矢の戦いが繰り広げられることになった。

|

« 第2話:母との約束<今更ながらジ・オリジンについて語る> | トップページ | GO!GO!アトム、ですか »

ジャンプ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 第2話:母との約束<今更ながらジ・オリジンについて語る> | トップページ | GO!GO!アトム、ですか »