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小説・聖闘士星矢VSセーラームーン(その23)

第14話:よみがえった死と眠り
星矢たちに立ち塞がる妖花ショゴス、さらには神兵“深きものども”を総括するダゴンも立ちはだかる中、セーラームーンたちの守護者タキシード仮面がここぞと現れた。
「タキシード仮面」
「待たせたね、セーラームーン。もう少し早く来たかったのだが」
「いや、あんたの力を借りるのは心苦しいが、助かったよ」
堅い握手を交わしつつ、星矢が応える。
「ここはわたしに任せて、君たちは先のルルイエ宮に」
「はい」
「うん」
タキシード仮面の言葉に応じるや、戦端を開いた先を進む星矢たち。しかし応戦するダゴンも憤ったかに見えたが、やがて不敵な笑みを浮かべる。
「よもや奴らのために路を拓いたと思ったか、そのまま俺たちに倒された方が幸福だったかもしれないぞ」
「なんだと」
「俺たちはあくまで尖兵にすぎぬ、ルルイエにはナイアルをはじめ強大なるものがひしめいているのだ。ことに星矢とやらには特に怨みを持っているものが待ち構えているからな」
「なるほど、そういうことか」
タキシード仮面はステッキを構え直す。
「なんとしても君を倒さなければならないな」
自分に言い聞かせるように告げ、星矢やムーンたちの無事を祈るのだった。
 
一方で周囲の敵を平らげてのち星矢たちのもとへと急ぐカノンたち。しかしふとラダマンティスが足を止めかける。
「どうした、ラダマンティス」
「いや、まさかな、だが奴らもまかりなりにも神の一族、おそらくあれを呼び寄せるも造作なきことやもしれぬ。だがいずれにせよ」
意を固めたラダマンティスは改めて歩みを進めんとする。
「俺たちもただ進むのみだ」
見届けたカノンとともに先に進むのだった。
 
その先の星矢たち、目の前にはまさしく禍々しい宮殿が姿を現し、まさに星矢たちを招き入れているかにも見えた。
「ついにここまで来た、紫龍たちはまだか、だが俺たちも先に進むのみだ」
こうして三人が足を進めんとするが、異変はその後に起こる。星矢たちの後についていったちびムーンが、突然声なき声とともに床に沈んでしまったのだ。
「ちびムーン!」
「これは、俺たちが遠すぎた後で、やはり彼女を引き離すことを目的にして」
「そんな、どうしてちびムーンが、でもこれも、敵の思惑だとしたら」
「今度は君か、いや・・・・・」
「あぶない!」
星矢の思惑に合わせて巻き起こらんとした闇のもやから星矢をかばい、ムーンが巻き込まれる。
「セーラームーン!」
「まさか彼女がそこに入ったか、本来あれにお前が、そして俺が彼女に当たらんとしたが、いや今はとやかくは言うまい」
「くっ、何者だ!?」
星矢の目の前に、長身で端正な男が姿を現す。その風格を込めた存在感、これはまさに怖れそのものだと星矢も感じられた。
「俺はクトゥルフの神々の一柱、ガタノゾーア」
 
一方でどこかの洞窟に陥ったのはちびムーンだった。
「いたたたた、まさかあたしが落し穴に落ちちゃうなんて、でもここはどこだろう、セーラームーン、星矢さん」
もちろん呼び掛けても声はしない。
「どうしよう、あたし一人になっちゃった、ううん、怖気づいちゃいられない。ここはあたし一人でも頑張らなきゃ」
「ふふ、これも頼もしいですね。この場はあなたのための遊び場所でもあるのですが」
「え、だ、誰・・・・・」
姿を現したのは端正な顔立ちの女性だが、どこかあやしさもぬぐいがたい感もしていた。
「お初にお目にかかります、私はクトゥルフの神々の一柱、ショブ=ニグラス。さあ、一緒に楽しみましょう」
 
その一方、紫龍と氷河たちは合流し、ともにルルイエへと向かいつつある。そこには見覚えのある男が姿を現した。
「なんだと、まさか、お前は」
「紫龍さん、この人はまさか」
「そうさ、以前俺たちが闘った相手だ」
「というと、甦って私たに対するってわけね、氷河さん」
「その、通りだ」
その輝く漆黒の鎧衣をまとった男が歩み寄る。
「我が名は、オリンポスの神々の一柱、眠りの神ヒュプノス」
 
そして闇のもやを抜けたセーラームーンは、ようやく視界が開けた広い場所にたどり着く。
「ようやく広い場所に付いたけど、ここってルルイエ宮の中なのかなあ」
「いや、ここは生と死の狭間の世界、そう、お前にとってはな」
「だ、誰、あなたは・・・・・」
その輝く漆黒の鎧衣をまとった男、その男の醸し出す怖れ、それは今までの恐怖の根源、つまりは死への恐怖そのものだった」
「まったくお前が余計なことをしなければ、星矢への復讐の機会を逸してしまったわ、しかしあれと対するなら、死ぬことに変わりはない。お前には俺の愉しみを奪った罪を償ってもらうぞ。その上で告げよう俺の名を。
俺は、オリンポスの神々の一人、死を司る神、タナトス」

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