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第7話:散る命、守る命<機動戦士ガンダム・鉄血のオルフェンズDAWN>

さてみなさん、少しイヤな物言いで恐縮ですが、原作オルフェンズ・ウルズハントとの兼ね合いの形で続けられる形となりました本記事オルフェンズDAWN。今回はいよいよ暁たち鉄血隊の宿敵ともいうべきモビルアーマー群との戦いの様をお送りする運びとなりました。果たしてその激闘の行き付く先は、そして暁に秘められた力は一体何をもたらすというのか。
あと今までのストーリーもこの場を借りて紹介したいと思いますので、ご興味があればそれらもお目通し下さい。
 
第1話:暁に立つ
 
第2話:汚名
 
第3話:世界を知れ
 
第4話:アステロイドの猫
 
第5話:テイワズの息子
 
第6話:マクギリスの遺産
 
以上をもとに今回のストーリーをお送りいたします。それでは、ごゆっくり。
 
 
火星・アーレス基地
ロウ社社長ザックがハーフメタル鉱山開発の件での協力の交渉に訪れるが、その際にアトラが同行していた。そんなアトラが別室に連れられ、そこで待ち構えたのはモニター越しの技術主任ヤマジンだった。
ザックの交渉はあくまで名目で、同行したアトラは新バルバトスについての懸念を伝えたく訪れたのだ。そんなアトラに対してヤマジンはかつてのCGSが三日月たちに施した阿頼耶識システムは不完全なもので、それが三日月に負担を与え続けたものであった。新システムにおいては暁らパイロットにかかる負担は、現在のバルバトスに内蔵されたデバイスが引き受ける形となっているとも応える。
それにアトラも納得しつつも、デバイスに組み込まれた三日月はともかくとして、暁にもしものことが起きれば許さないと告げる。ひとまずアトラ自身の意地を張るのもここまでで、ヤマジンもそれは承知していた。
 
イサリビ内ではジュニアが合流し、そこでは先に合流したクアールとともに今後の作戦会議が行われ、クアールの雰囲気にラッシュをはじめ誰もが持て余し気味の中、それをジュニアがたしなめつつも会議は進められた。やがて話が和みつつなる中、ブリッジから急報がもたらされる。衛星群の一つが正体不明の機体が襲撃し、多数の被害をもたらしているというのだ。
やっと休息を取れるかと思えばと悪態を叩きつつも先の襲撃はこれを見越してのことだったかと察する再び出撃の準備を急ぐライドたち。その際にジュニアにも同行を依頼し、ジュニアもそのつもりだと快諾する。
こうしてイサリビが発ち、途中謎の機体が別の衛星群に向かうのを告げられ、ひとまずはそこに向かう。
イサリビが向かった先、そこには先の衛星を破壊しつくし次の獲物を定めた謎の機体、それは明らかに見覚えのある機体だった。
「これは、ハシュマルじゃないか・・・・・」
ライド、ヤマギの両名が驚愕をもってそれらを見やる。それはかつての厄災戦において人類抹殺のために作り出されたまさに忌むべき機体だった。
「まさか、GHはこのことを見越して」とラッシュが問い掛ける。
「いや、それならお袋がGHに連絡を取って対処したはずだ。それから言い訳になるが、今までこんなものがあったなんて思わなかった、それだったらあいつを見つけてから気が付くべきだった」とジュニアが返す。それは今ジュニアが乗っていたガンダムフレームのMS、かつて衛星から発掘され一旦GHに譲渡するも再びテイワズに返されたその機体、今はジュニアの愛機となっていた。
実はそのガンダムもとある人物の脳を使用していて、ジュニアもコックピット内で何やらをつぶやいていた。
「これは、バルバトスと同じだな」と暁も思いつつ出撃していく。
こうして鉄血隊とネオ・タービンズの一軍が件のMA群に立ち向かっていく。
 
まずはハシュマルから射出されるプルーマ群を退けつつハシュマル本体へと向かう。ライドと暁、そしてラッシュのブレードが次々と敵をなぎ払う。ジュニアのガンダムもやはりブレードを装備しておりそれに倣って払い続ける。それに奮起してかクアールも先に手に入れたブレードで対せんとする、こちらは1機ずつではあるがやはり倒し続けるのだった。ライドとジュニアもその戦いっぷりには感心せずにはいられなかった。
一方菊千代のフラウロスは先の衛星の防備に当たっていて、そこにもハシュマルの1群が襲撃していた。その執拗な攻勢にさしものフラウロスも防戦一方だった。ついには衛星も被害を広げ、避難の誘導に当たっていた主任が外に投げ出される。
それでも菊千代の奮戦もあって、ハシュマルにギャラクシーキャノンを打ち込んで、ここの一群は今度こそ沈黙する。その後数人の人影を確認し、投げ出された人たちをできるだけ救出せんとするのだった。
 
戻ってライドのソードがそこのハシュマルを貫く。
「あのまま眠り続けていればいいものを。もう二度と、蘇ってくるな!」
強き意志を込め、ソードを打ち込み、ついにはハシュマルを沈黙させる。
しかし彼らの前に、中型の戦艦らしき機体、それも数機のハシュマルを従えた超巨大なMAが現れた。これこそが厄災戦のMAの母機たる“サンダルフォン”である。
その強大さにさしものライドたち鉄血隊、ジュニアや兄たちも驚愕する。まさかこれほどの化け物だとはと誰しもが思ったところだった。
ハシュマルがプルーマを従えたのと同じく、そのサンダルフォンもハシュマルを子機のごとく従え攻めてくるではないか。こうなればライドたちも防戦一方。そのうち味方にも被害を被ってしまう。
その様を内心動揺をもって暁はふとバルバトスの中の三日月に語り出す。
「こんなバケモノ、いや、そいつを父さんは倒したんだ。俺に倒せるのか、この、バルバトスで・・・・・」
その時再び三日月の声が暁に響く。
(このバルバトスは、お前のものだ、だから存分に使え)
 
敵の攻勢を斬り払いつつも、流石に圧され気味のライドとジュニア、一旦体制を整えんとさがろうとした時、異様な沈黙を保ったバルバトスに、ライドが何かに気が付く。
「・・・おい、どうした、暁・・・・・!?」
その暁の声が響き、バルバトスの目が異様な光を放ち、再び動き出す。
「・・・調子こきやがって、もう好きにはさせねえ」
と、敵に突進するバルバトスはメイスとブレードで、敵を片っ端から切り払う。その様にライドはかつての戦いを思い起こし、軽い戦慄を想える。
「まさか、いや、あれは阿頼耶識とは全く違うものだぞ。だとしたら、あれは一体」
その鬼神のごとき戦いぶりに、それでいて敵に苦戦しているタービンズの味方に突っ込んでは敵だけを討ち取りつつ「早く逃げろ」と告げているも、ライドの心の奥底には後暗い想いが離れずにいた。
 
一方で暁から離れたグシオンも急に勢いづいた敵の攻勢を流石に受けかねていた。それでも銃とメイスやブレードでよくよく敵を倒していく。そこにクアールが駆け付けんとし、こちらも片手のブレードで敵を討ち払っていく。まさにラッシュと合流せんとしたその時、背後からハシュマルの触手がグシオンに襲い掛かる。しかしそれを受け止めたのは、身を挺したクアールのロディだった。次の瞬間ラッシュが見たものは、攻撃をまともに受けたロディと深手を負ったクアールだった。
「ま、まさか、クアール・・・・・」
「・・・だ、大丈夫なのか、ラッシュ」
「そんな、クアール、どうして」
「仲間を、助けるのは、当たりまえ、なのだ。こいつを、倒して、敵の親玉を、やっつけるのだ、だから、ラッシュ・・・・・」
息も苦しく訴えるクアールに近付かんとするラッシュ。しかし、
「・・・行くのだー!」
クアールの叫びとともに、クアールロディは降り飛ばされる。それに奮い立ち、襲い来る触手をかわし、怒りとともにブレードをハシュマルに突き刺す。そして怒りに任せてブレードで解体し続ける。
敵の沈黙を受けて、おそらく暁が戦っている戦場へと向かう。
 
一方でハシュマルを討ち取り続けるライドとジュニア、そして暁たち。しかしフルーマほどではないが、サンダルフォンもハシュマルを再生修復していく。たしかに今のままではきりがなくライドたちも総大将のサンダルフォンを攻めかねていた。
「なんとかあのデカブツに一太刀浴びせりゃな」
「ああ、そういうことなら」
と、バルバトスがメイスとブレードでサンダルフォンの攻勢を退けつつ肉薄する。そこにグシオンも駆けつけ、ライドの制止を聞かずにこちらも敵の攻勢を退ける。そしてバルバトスと合流したときに、その異様な眼光にさしものラッシュも軽い戦慄を覚える。
「兄貴も普通じゃない、でも、クアール、せめて一撃だけでも・・・・・!」
「・・・そうだな・・・・・」
ラッシュに気が付いた暁がブレードを突き立てたかと思えば、攻撃の手を一時緩める。その後でラッシュに向かって、
「お前の分も残ってたんだよな、あいつに向かって、それをぶち込んでやれよ」
暁に促され、ラッシュはクアールのメイスを突き刺されたブレードに叩き込む。そしてそのままサンダルフォンの装甲を突き通し、ついにはコアを貫いて今度こそ沈黙する。
しばしの静寂の中、落ち着きを取り戻した暁は自分の体の異変に気が付く、
「血、俺の目からか、いったいどうしたんだろう」と呆然としながらも、流れた血涙と鼻血を軽く指で撫でる。そしてラッシュのグシオンに近付こうとするも、途中で思いとどまる。
「やったよ、クアール・・・・・」
ラッシュの慟哭が宇宙に轟く。勝利の歓喜も、その慟哭にかき消されてしまった。
 
次回・鉄血のオルフェンスDAWN
“鉄血の志”
彼らの志も、あの子たちが継いでいるんだ、そうだよね、名瀬。

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