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小説・聖闘士星矢VSセーラームーン(その20)

第11話:昨日の強敵たち
 
4手に分かれルルイエに向かう一行、星矢たちも鬱蒼とした平原をひた走っていた。進んでいくうちやがては草原から奇妙な花畑へと足を踏み入れる。
「何これ、お花畑にしちゃきもち悪い」
「あんまり近づいちゃダメよ、ちびムーン」
怖れを抱きつつもちびムーンをかばうムーン。その二人を護りつつ星矢が踏み込んでいく。
「たしかに、うかつには踏み込めないな。だが」
そして身構えた後、拳を放つ。
「ペガサス流星拳!」
星矢の流星拳が放たれ、妖花がなぎ払われる。しかし周りの花が払われた跡を補うように近付いていく。
「わあ、なんだかヤバくなってきた」
「でも、ここで怖れちゃ、思うつぼだからね」
「そうだな、いくらか路を切り拓ければ」
すかさず次の流星拳を放つ星矢。つづいてムーンとちびムーンも、
「ムーンクリスタル・エスカレーション!」
「ピンクシュガー・ハートアタック!」
放った二人の業が流星拳との相乗効果で再び周りの花をなぎ払い、今度こそ大きく路が開けてくる。
「よし今だ、いくぞ二人とも」
「はい!」
「うん!」
こうして星矢たちは先へと突き進んでいく。途中近付いていく花を払いつついつ果てるとも終わらぬ花畑を切り抜けんとするのだった。
 
一方で紫龍とマーズ、氷河とジュピターも件の妖花の群れに出くわしていた。
「この花は流石にヤバいわね」
「なんとか切り抜けなければいけないな」
紫龍とマーズが再び業を構える。続いて氷河たちも
「たしかに急がなければならないが」
「ただなぎ払えばいいってものじゃないわね。またお役に立てるかしら」
こちらも業を構えることにしたのだが。
 
その一方で一輝たちとヨグ=ソトースとの対峙は続いていた。
「先の人に比べたらずいぶんの実力を持っているわね」
「それは見れば分かる。しかし紫龍たちも新手に手こずっているだろう」
「たしかにな、彼らには別の手を用意している」
実際一輝たちの周りには2、3の爆発の後が大地をうがっていた。あらかじめ周りに張り巡らされていた瞬のチェーンがヨグの光球と接触してのことだった。ちなみにチェーンはヴィーナスのチェーンと合わせて強化され、ダメージはさほど受けなかったのだが。
「いずれにしても手こずってはいられない。もっとも駆け付けたのは俺たちだけではないからな」
「そう、だからこそわたしも君たちと対しなければならぬ」
ヨグの言に応えるかのごとく一輝も瞬たちに言い渡す。
「決して動ずるな、さもなくば敵の思うつぼだ」
その言葉に瞬たちも静かに頷くのだった。
 
その一輝の言を証明するかのごとく、まずはジュネを抱えたシャイナの眼前に一人の人影が現れる。
「何、おまえは・・・・・」
「久し振りですね、先の借りを返す時が来ました。まずは彼女からですね」
現れたのはかつてのポセイドンの側近、人魚姫のテティスだった。テティスは警戒するシャイナたちに近づいて掌をジュネにかざす。はたしてジュネの傷はいくらか癒され、足取りも確かになっていく。
「大丈夫か、ジュネ」
「ええ、あとは私のコスモ次第だけど、これでまた戦えます」
「でも油断は禁物です、次の手が待ち構えていますから」
シャイナたちの眼前にはあの妖花と空飛ぶ魔物が現れていた。
 
「何だと、今度は空から来るのか」
「このままじゃ埒が明かないわ」
そんな紫龍たちにどこからか光の矢みたいなものが魔物たちをいくらかなぎ払う。
「まさか、この業は」
「やはりてこずっているか、ここは俺の力が必要になるかな」
そんな二人にマーズが割って入る。
「紫龍さん、やはりこの人は仲間、かしら」
「かつては強敵だったが、力を貸すならこれほど頼もしいものはない」
「そういうことだお嬢さん、俺は海闘士、クリュサオルのクリシュナ」
 
一方の氷河たちのもとにも白い矢のようなものが魔物たちをなぎ払っていく。
「この業は、まさか神闘士、アルコルのバドか」
「こんな程度の敵に手こずるとはらしくもない。しかし助けにはなったか」
「これほどの鋭く透き通った業、まるで白い影のよう」
ジュピターの感慨にバドも自嘲交じりに応える。
「白い影か、だがまだ俺の拳には陰りがある。それでも君らの助けにはなれるか」
その言葉にジュピター、そして氷河も静かに頷く。
 
そして星矢たち、そこにも妖花とともに魔物も飛来していた。
「何これ、鳥だかコウモリだか知らないけど」
「敵の攻勢も本気になってきたということか、やはり紫龍たちもいくらか敵を倒したか、いやこれもあらかじめ、いずれにしても切り抜けなきゃな、うっ・・・・・!」
その時、強大なコスモの拳が星矢の背後から繰り出され敵を一斉になぎ払う。
「ギャラクシアン・エクスプロージョン!」
ふとムーンたちが後ろを振り返ると、見覚えのある黄金の闘士が立っていた。
「あなたは、カノンさん!?」
「久し振りだな、お嬢さんたち」
不敵にカノンは応え、続いて星矢にも顔を合わせる。
「それにどうした星矢、この程度の敵に手こずるとはお前らしくもない。先に俺と対したお前はどこへ行った。これではアテナはおろか彼女たちも護れんぞ」
「ああ、分かってるさ」
憎まれ口交じりの叱咤に応え、再び敵に向かって構える星矢、それに倣うムーンたち。しかしカノンが手を払い敵をなぎ払いつつ、
「ここは俺に任せろ、お前たちは先に行け」
「ああ、分かった」
「ありがとう、カノンさん」
ムーンたちの言葉に頷きつつカノンは敵の大群に向かい再び拳を放ち、星矢たちのために路を拓く。
同じくクリシュナとバドも、
「マハ・ローシニー!」
「ブルー・インパルス!」
それぞれ強大な業を繰り出し、紫龍たちのために路を拓くのだった。
こうして再び進撃を続ける星矢たちだった。

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