エピソード18:物質界の逆襲(その30)<namco×CAPCOM・SNK>
さてみなさん、今回のナムカプケイはエピソード18のオロチ編及びGM編のさわりの部分を中心にお送りする運びです。まずはオロチを封印するいきさつを、これは別記事にてのヒドゥンストーリーにも触るかもしれませんが、この辺はご了承のほどを。それでは、ごゆっくり。
・シナリオすべてのミッションクリア後、巨大な反応が現れる。
・インターミッション
トロン「センサーに反応がありましたわ、シベリア極東部に巨大な反応が、これは何かの施設ですわね。それが丸ごと突如として現れましたわ」
飛竜「これは、やはり“奴”か」
京「いや、ここは俺も見覚えがある」
ちづる「ええ、ここがそうならあれの封印された場所でもあります」
アタル「あるいはその両方ってやつかな、今までの事象を鑑みれば、とまあ俺も言ってみただけだがな。そういやあんたらの敵について詳しく聞かなかったが、差し支えなかったら話してくれねえか」
ちづる「はい、あれは数年前のこと・・・・・」
<封印の地>
京「やったか」
ちづる「そうあってほしいわ、先の闘いでも滅ぼすことはできず、封じることで精いっぱいだったのよ」
庵「・・・・・」
謎の人影が突然起き上がる。
「その通り、神器の一族、否ヤマトの血といえど所詮は人の子、ガイアの意思たる私を滅ぼすことはできはしない」
ちづる「そんな、あれだけの攻撃を受けながら、どうして」
京「立ってるのが精いっぱいじゃないのか、お前には闘う力も残っていないはずだぜ」
「力か、だが我らの血が残れば、そうとも言えまい」
京「何だと」
庵「・・・ぐ、うおぉぉぉ!!」
「さあ、草薙と八咫の者たちを殺せ、そして神器の一族という下らぬしがらみを断ち切るのだ、八神よ」
庵「・・・おおおおお!!」
ちづる「・・・庵!?」
京「これも、血の暴走ってやつか、やはりやるしかねえか」
ちづる「待って、様子が変よ」
「どうした八神庵。己の血に従うがよい」
庵『・・・祓うもの、草薙よ・・・・・』
京「・・・八神、いや、これはまさか」
ちづる「ええ、これはやはり、八尺瓊一族の、これは彼女が」
「やはりあの娘、あれが勾玉を受け継いでいたか」
庵『草薙よ、八咫よ、この者を、呪われし宿命から解き放ってくれ。すべてが狂ってしまったのは、奴らとの血の盟約を結びしあの日、我らが奴らの血に魅せられてしまったあの日からなのだ』
京「そういえば、八神には妹がいたって話だな」
ちづる「おそらくはそうでしょう」
庵『犯した過ちはその後改まることもなく今に至って連綿と続けられた。その長きにわたる過ちを、罪を、この者は背負っている。積み重ねてきた罪は到底贖えるものではない。だが罪は我らすべてのもの。この者一人が背負うことはない。封ずるものとしての務めを果たし、我らが罪からこの者を救ってやるがいい。もう終わりにせねばならぬ。今こそこの者を討ち滅ぼすのだ。そしてあの時のように人の世を、護るのだ』
京「分かったよ、今こそケリを付ける。ちづる、フォローできるか」
ちづる「やってみるわ、私も護りしものだから」
「・・・おろかな、ここですべての力をぶつけてみろ、お前たちもその力で滅びよう」
京「やってみなけりゃわからねえよ」
ちづる「そうね、今です、京」
京「行くぜ、うおぉぉぉ!!」
庵によって動きを封じられた人影、それに己の業のすべてをぶつけんとする京、しかし人影が膨れ上がりやがては何かの禍々しいオーラが現れる。
(・・・この刻を待ったぞ、今こそ我が復活の刻・・・・・)
京「何だと、これはまさか、ルガール」
「やはり、我が血までも奪ったか、あの時果たせなかった欲望(のぞみ)を果たさんとするのか・・・・・」
そして人影がすべてを吹き飛ばす。明けてちづるのみが荒野で倒れ伏していた。力なく起き上がろうとするちづる。
ちづる「まさかこんなことにルガールが自らを取り込ませて、庵、京・・・・・」
そして再びちづるは倒れ伏す。そこに数人の傭兵が駆け付ける。
「司令、神楽ちづるを確保しました。意識はありませんが命に別状はありません」
ハイデルン(通信)「そうか、然るべき場所まで移送せよ、それから草薙京と八神庵の二人の捜索も引き続き続行せよ」
京「それからネスツやら何やらでゴタゴタが続いて今に至ったってわけだ」
真吾「まさに聞くも涙、語るも涙のお話ですね」
京「そんなにいい話じゃねえよ。ともかく、あいつらが甦ったならまた倒さなきゃいけねえ。今度こそ邪魔が入らないようにな」
ハイデルン「その意気だな、だが彼らと対するのは君たちだけではない」
ちづる「ええ、ここは心苦しいのですが」
テリー「まあ、何とかやってみるよ」
アタル「まとめて面倒見てやろうじゃないか、飛竜さんよ」
飛竜「・・・フッ・・・・・」
<人工都市カザフシティ中枢・新たな神の御座>
ザサラメール「ようやく降臨願ったかな、グランドマスター、いや閣下と呼ぶべきかな」
GM「導師よ、汝の導きで罷り越し、ここに降臨相成った。この地に眠る“星の意思”それを糧に余もさらなる神に至らんか」
ザサラメール「左様、先にネスツとやらの技術を取り込んだが、それだけでは心もとないと思ったからね。前もって手に入れたあの依代もお役に立てるかと思ったが」
GM「これも小細工と思うたが、なるほど、取り込むにせよ、それなりの儀も必要か。それにあれらも汝の、そして余の役に立てればと思えば」
ザサラメール「そう、あれの復活のための依代がね」
<シティ実験室>
調整漕の中に保管された一人の少年を前に、マチュアとバイス、そして二人の傍らには一人の少女が立っていた。
マチュア「それにしても、三島のゴタゴタに乗じて奪い取ろうと思ったけど、こんなところに保管したとはね」
バイス「しかも封印の地にこんなバカでかい都市を呼び寄せちまうなんてね」
少女「・・・・・」
マチュア「未だ戸惑っているようね。それも時間の問題だけれど」
バイス「そうさね、造られたものとはいえあの人も残酷だねえ。ともかく、あんたにも力を尽くしてもらうよ」
マチュア「でももう一人が姿をくらましたけど、面倒なことにならなければいいわね」
社「それも心配ねえだろう。とにかくあれが復活すれば、こっちのものだ。お、あんたも目が覚めたか」
社の目の前には氷漬けの蒼い服の男が立っていた。
氷漬けの男「ふふ、わたしもようやく傷が癒えましたよ。なればここらで再び生き恥をさらしておきましょう。それからお嬢さん、あなたにも再び我らのお役に立ってもらいますよ」
少女「・・・・・」
<シティ外郭部>
プルート「してサターンよ。こちらの守備はどうだ」
サターン「こちらも抜かりはないぞ、我らの守備は万端だが、万が一の時を考えて。いつでもあれの起動ができるようになってるからな」
プルート「ともかく、犯罪超人どもとともに我らが最前線に立たねばならぬのはやむを得ないが、むざむざとやられるわけにはいかぬからな。ここは全力を尽くそうぞ、もちろんお主にも期待しておるぞ」
サターン「おうよ、任しておけい」
しかし遠目では飛燕が彼らを監視していた。
飛燕「・・・こちらも、期待していますよ」
TO BE CONTINUED
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