#24:ルパン三世は永遠に<今更ながらルパンレビュー2018>
ルパンが放った世界規模のスキャンダル。それがもたらした混乱を重く見て、ベルナールを伴ってフランス当局を中心にヒトログの停止を求められるエンゾだが、今までの業績を盾にそれを拒否。そこでベルナールもルパンを侮るなかれとクギを刺すが。
一方で廃船のカモフラージュで潜伏したルパン、かくまったのはかつて世話になったレベッカ。釣りに興じているかと思えば釣り上げたものはあまりにも巨大なものだった。
一方でいまだ捕らわれの不二子にルパンとの仲をあらためて問うアミ。たしかにルパンとともにいた時もあったが、やはり退屈に耐えられず、その先を求めることになる。それが今のつかず離れずの仲となり、これも五エ門とは違った腐れ縁といったところだが。やはり未だアミには理解しがたいものだったが、たしかに理屈では割り切れないものもあるのだが。
そこに先の不敵な表情から打って変わって動揺を隠しきれないエンゾが現れ、不二子にルパンの秘密を問うべく迫ろうとする。あくまで自らの理想のために。
そこに今度はSH社をテロ組織と見なして軍事攻撃がなされる。つまりは国家に欺かれてのこと、そしてルパンの思惑が絡んでのことだろうけれど。そのルパンが、予告状を送り込んできてようやく物語が動き出す。黄金の潜水艦。手配したのはハリマオのダイアナ、これも芸が細かいか。
発明兄弟やミラージュ母子、イネスら、誰もがルパンの活躍を応援する中、軍の包囲をかいくぐり本拠へと突き進む。後詰を担う次元と五エ門も圧倒的な包囲に勝機すら覚えていたが。
一方で地下施設に潜入し、腹心を確保したベルナール。彼も得るものは得たようだが。
混乱の中社内外の状況を映し出したネットも遮断される。社の混乱に乗じてのルパンの工作だが。そんな中ルパンもまさに力ずくでたどり着く。
銃を構えるエンゾ、ルパンもワルサーで応えんとするも素手で昇っての疲れとダメージでおぼつかない。それをアミが護らんとするも、それを制しエンゾを踏み越え不二子のもとに向かう。ルパンに対する不確定要素を探らんとうかつに撃てないことを踏んでのことだが。
迎えんとするルパンに改めて不二子が問う、今だ答えがないルパン、なんと自らの顔を脱ぎ捨てる。それがルパンの素顔、かどうかもやはり分からないけれど、ひとまずはその答えに不二子も一応の理解を示し自らカゴから出る。とはいえ未だ分からないことだらけだが。
しかしビルが倒壊をはじめ、いつの間に元の顔に戻った、というべきかルパンも脱出のためアミに構造を調べさせ、倒壊するビルから段ボールで滑り降りる。
しかし土壇場でビルからアミを救い出したのはエンゾ。ここにきて娘を想う父親の自覚が出たかどうか。そしてビルの倒壊とともに、銭形が追いかけてきた。こうしてルパンも再び逃走を始める。そしてひとまずルパンと別れることとなるアミ。ルパンとはつかず離れずの関係が一番いいといったアミなりの答えゆえだった。それは今までルパンに関わった人たち、そして不二子もあらためてそれに気が付いたかもしれない。
こうして永遠のヒーロー、ルパン三世は今日もまた世界を引っ掻き回しながらも駆け続けるのだった。といったところで、1年近くのルパンレビューもこれで一旦はお開き。いずれまた彼と出会える時を待つこととしましょう。
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