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小説・聖闘士星矢VSセーラームーン(その17)

第9話:激突(その2)

お次は氷河をジュピター、二人は荒涼とした岩原をひた走るのだった。

「でも、こう限りない岩原じゃあ、どこから敵が現れるか分からないわね」

「いや、案外近くにいるらしいな、さっきからイヤな風が吹き始めている」

氷河の懸念通り、二人に含向かい風は次第にねっとりとした感を強め、二人が足を止めるや、それが眼前で渦を巻き、一人の長身の男が姿を現す。

「お前がクトゥルフの神々の一柱か」

「お初にお目にかかります。我が名はハストゥール。風を司るクトゥルフの神々の一柱にございます」

ハストゥールが名を告げるや、氷河たちの周囲に薄い気流が発生する。

「古来、人は風の流れを感じる中、その中でも怖れを抱くもの。時にはすべてを吹き飛ばし無に帰す、それすなわち人の力では制し得るものではないのです」

「これはどこかで聞いたな、たしか我が師カミュの受け売りだ。それが真理ならばそれでもよし、だが制しられずとも風に乗り風を使い、人は生きてきた」

「時には吹き荒れる嵐に耐え、人は生き続けてきた、かしら」

ハストゥールの講釈に氷河は応え、それにジュピターが続く。

「そうだな、たとえ向かい風が吹き荒れようとも、俺たちは進まなければならない。たとえお前が風そのものであろうともだ」

その言葉とともに氷河は向かっていく。

「氷河さん、サポートはいるかしら」

「今は、その気持ちだけで十分だ」

「・・・そうね・・・・・」

氷河が拳を構える。

「くらえ、ダイヤモンドダスト!」

氷河のダイヤモンドダストが繰り出されるも、ハストゥールは巧みに避ける。数回の業を繰り出しては避ける様にジュピターも何かに気が付いたかにみえた。

「この程度ですか、貴方の業は」

「まずは小手調べだ。これからが本当の業だ」

実際氷河もハストゥールの動きを半ば見切っていた。そこを狙い次の手が繰り出される。

「オーロラ・サンダーアタック!」

氷河のサンダーアタックが繰り出され、ハストゥールを捕らえる。はたしてハストゥールは氷に覆われる。しかしわずかに両掌を翻すとその氷は粉々に打ち砕かれる。

「これが最大の業なのですか」

「いいや、まだだ」

たしかにハストゥールに自分の業はきいていた。しかし相手はまかりなりにも神々の一族。こちらも全力を、それ以上の力を振るわなければならない。氷河のコスモは闘うたびに極限までに高まっていく。

両手を構え凍気を集中させ、いよいよハストゥールに繰り出さんとしたその時、

(いけない・・・・・!)

ジュピターが叫ばんとするも何故か口に出せない。

「いくぞ、キグナス氷河最大の拳、オーロラ・エクスキュージョン!」

氷河のエクスキュージョンが繰り出される。しかしハストゥールはまたしても両掌を翻し、氷河の拳を気流に乗せて受け流し、それを一気に凝縮させ氷河にぶつけるのだった。

「なんだと、まさか、やはりそういうことか」

氷河が彼らの業について何かに気が付くも、次の瞬間、吹き飛ばされ地に伏すのだった。

「・・・そうか、先に言ったはず、奴もまた神々ならば、手足を動かすかのごとく己の意思とともに業を繰り出すものだったか」

ハストゥールは倒れた氷河を一瞥し言い放つ。

「どうやら、理解できましたか、この勝負わたしの勝ちのようですね」

「いえ、あなたの負けよ」

ハストゥールの眼前には宙に浮かぶジュピターの姿があった。

「まさか、空を飛んでいる、いや、これは」

「ええ、氷河さんのダイヤモンドダストは未だ周りを漂って、私はその一つに乗っているの」

氷河とハストゥールは驚きとともにジュピターを見やる。さらにジュピターは言を続ける。

「言い換えれば、氷河さんの業はまだ発動しているってこと。今度は私が攻撃する番」

「ならば今一度吹き飛ばして差し上げましょう」

ハストゥールの両手が翻り、旋風が繰り出されんとしたが、そこから先、手が動かない」

「何、両手が、動かない、まさか」

「そう、あなたの手はすでに凍り付いているわ、もはやあなたの風は吹かない」

すでにジュピターのティアラは雷を帯びていた。

「そしてもう一つ、セーラー戦士に同じ業は二度と通じない。

シュープリームサンダー!」

こうしてジュピターの雷がハストゥールにさく裂してハストゥールはかき消された。

「大丈夫、氷河さん」

立ち上がろうとする氷河にジュピターが駆け付ける。

「ああ、でも見事だな」

「これも氷河さんのおかげ、さあ、先を急ぎましょう」

こうして二人も先に進むのだった。

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