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小説・聖闘士星矢VSセーラームーン(その16)

さてみなさん、今回の聖闘士星矢VSセーラームーンは、いよいよ恐怖の神々との熱き闘いが本格化される運びとなりました。と、その前に、

そういえば聖闘士星矢のスピンオフたるセインティア翔がアニメ化される運びとなりましたね。そもそもセーラームーンは当初少女漫画でヒーローものをと連載され、後にアニメ化される際に編者にとってある意味星矢のリターンマッチにも見え、長じてこの企画を立ち上げた次第とこれも繰り返しますが。

先述の翔も星矢との共演がかなえばセーラームーンとの共演も考えなければならないかもしれませんね。

ともかくも今後の展開を楽しみにしつつも、それでは、ごゆっくり。

 

第9話:激突(その1)

暗黒の宮殿ルルイエ宮

そこに4手に分かれここに向かわんとする星矢たちの姿を空間に映し、たたずむ数人の人影がいた。

そう、彼らこそがかのクトゥルフの神々、今は人の姿に化身した者たちだった。

「首尾よく分かれたみたいだな、ナイアルよ」

まず一人が口を開く。

「これで一つずつやっちゃえばいいかしら」

「そうだね、そんな中でもあのペガサス星矢とセーラームーン、彼らについては特にもてなさなきゃいけないからね」

「そういえばクトゥグァが早速赴いているようですね」

「なればわたしも赴くことにしましょう。客人を待たせるのは失礼ですから」

と、二人の人影が席を外す。

「ふん、人間ごときは一気に屠り去ればいいものを」

「そう侮るものではない、イタカよ、君も知ってのとおり、オリンポスの神たるポセイドンとハーデスが彼らに鎮められた事実を軽んじてはならない」

「とにかく、僕たちはゆっくりと待つのみさ、何もここに来るのは彼らだけじゃないからね」

「それも、そうだな」

と残りの彼らも宙に映る星矢たちを見守り続けるのだった。

 

まずは紫龍とマーズが鬱蒼とした草むらの小道をひた走る。

「でもSムーンたち大丈夫かしら、星矢さんの足を引っ張らなきゃいいけれど」

「大丈夫だ、星矢のことだ、彼女たちを背負いながらも戦えるさ」

マーズの憎まれ口に紫龍も多少の愛嬌を込めて応えようとする。

しかし数個の火の弾が二人を襲う。そこには炎の髪の男が宙に浮かんでいた。

「来たか、クトゥルフの神とやら」

「いかにも、わたしはクトゥルフの神々の1柱、クトゥグァ」

クトゥグァが名を告げるとともにあたり一面が炎に包まれる。

「まずは手厚い歓迎ってところね」

「古来生きとし生けるものは火を怖れる。それは触れたものをすべて焼き尽くすものだからだ。だが人はその火を手にし文明を手にし、己の智に溺れていった。されど火は人の手に余るものがある。今の諸君らの状況がそれだ。さあ、今一度火を怖れるがいい」

「だからとてお前たちに屈するわけにはいかない。お前たちの恐怖で人々の希望を失わせるわけにはいかないからな」

「ええ、その先に人々の未来もかかっているから、焼き尽くされるわけにはいかないわ」

「それもまたよしだな、ならばその我が火を、炎を、そして災いを味わいたまえ」

クトゥグァが指を鳴らし、草むらの炎が一段と燃え盛る。

「炎なら私の得意とするところ、まずはいなしてみせるわ」

「待てSマーズ、あまり出すぎれば危険だ」

「こういうのはレディーファーストよ」

とSマーズが乗り出していく。

クトゥグァの繰り出す焔をまず印を結んで制し、その炎をもって自らの業を繰り出す。

「ファイアーソウル・バード!」

マーズのの炎が火の鳥となり、クトゥグァの襲い掛かる、しかしクトゥグァのに当たらんとするや、火の鳥はかき消されてしまう。

「まさか、バードが効かないなんて」

「言ったはずだよ、わたしは火の神、元来君たちの力など足下にも及ばぬものだ」

軽いまばたきの後、クトゥグァの周りに炎が発せられる。しかしマーズ、そして紫龍は何かを悟ったように見えた。

「・・・そうか、元来私たちは業を繰り出す時、印や拳を構えて放つもの」

「だが神々は、手足を動かすかのごとく、己の考えで業が放てるものだ、ポセイドンやハーデスがそうであったように」

その考えを呼んだかのごとく、クトゥグァが応える。

「ようやく理解できたようだね、さあ、理解できたら潔く燃え尽きたまえ」

クトゥグァの炎が放たれた。その炎がマーズを呑み込まんとしたその時、紫龍が盾を構えて護り切る。

「紫龍さん!?

「言ったはずだ、まずは君たちを護ってみせると」

そう言いつつ、未だ異次元にある天秤座の童虎の言葉を思い出す。

「紫龍よ、流れる河、そして滝には龍となり、すべての流れを遡るのだ。そして悪には山となり、すべてを受け止め、そして押し返すのだ」

「・・・師よ、この紫龍、教えのすべてを果たす時。そして・・・・・!」

そして紫龍のコスモが最高潮に達し、クロスを脱ぎ飛ばす。

「し、紫龍さん・・・・・」

「ああ、今こそ君の業を放て、俺に当たってもかまわない」

その言葉に意を決し、マーズも業を放つ。

「バーニング・マンダラー!」

前方にクトゥグァの焔、後方にマーズの業を受けつつ。高まったコスモを込めて今、紫龍が己の拳を放つ。

「いくぞ、廬山昇龍覇!」

紫龍の放った昇龍覇は、まずマーズが放ったマンダラーを呑み込みつつ力を強め、やがてはクトゥグァの焔をも飲み込み、そしてクトゥグァをも呑み込まんとした。

「まさか、炎の力をも飲み込み、己の水の龍を極限までに高めたというのか、これが聖闘士の力、いや、人の持つ可能性、と・・・・・」

こうしてクトゥグァを呑み込み、ひとまずは撃破することができた。一方の紫龍は多少の体力は消耗したものの、ほとんどが軽いやけどとかすり傷程度だった。

「し、紫龍さん、大丈夫・・・・・」

「ああ、大丈夫だ、さあ、星矢たちが待っている、俺たちも先に進もう」

と、クロスを装着し直し、マーズとともに先に進むのだった。

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コメント

『セインティア翔』は私も注目してます。
翔子とうさぎの共演も小説で是非実現してほしいですね。

紫龍が黄金聖闘士・山羊座シュラから託された聖剣エクスカリバーも見たかった。

投稿: 廣本万里絵 | 2018年12月12日 (水) 17時25分

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