今更ながらルパンレビュー:イタリアンゲーム
さてみなさん、今月は現在進行中のルパンレビューに関連してテレビシリーズのスペシャル版たるイタリアンゲームのレビューをお送りする運びです、それでは、ごゆっくり。
はじめCGチェスに興ずる仮面の男と胡散臭い男、伯爵と呼ばれた仮面の男に促されるままに自らのゲームを始めんとする男、その成り行きを楽しまんとしていたが。
一方イタリアでスシを食べんとするルパンのもと、次元からお目当てのお宝が奪われたと告げられ、途中銭形に迫られつお目当ての列車に急行する。その列車にはレベッカがあの男によって捕らわれていて、自爆することも辞さないと脅迫されてもいた。
奪還のため銭形も協力を了承し、悪戦苦闘の末五エ門の援護もあり列車に潜入し男を倒しレベッカを救出する。その後一通の手紙を気にかけつつもこの場を後にするルパン。
それを傍観する伯爵のもとに仮面の女、やはり不二子も絡んでいるのか。伯爵もレベッカの心をはじめ周りのものを駒に、二人が狙うのはカリオストロの遺産。映画のあれとは違うようだけど。
後に寿司バーで食べ直すルパンに一人の男と伯爵からの挑戦状。それこそが古代カリオストロの遺産の手がかりでもあった。その手がかりのバルサモという男を訪ね先祖の汚名を晴らすべくルパンに協力するというのだ。
まずはレベッカを奪わんとルパンが誘う。それが原作の結婚式のお話につながるといったところか。ここは原作のとおりに進められているから詳しい流れは先述の記事に譲るとして、お目当てのリベルタスの王冠、それがカリオストロの遺産の手がかりということで伯爵とともに不二子もそのなりゆきを見守らんとするが。
その後王冠をめぐる争奪戦も繰り広げられ、王冠はレベッカの手に渡るも遺産の手がかりはひとまずつかんでいたか。そういえばカリオストロも錬金術にも精通していたということだが。
ともかく次のターゲット、アントワネットの首飾りのカケラの情報を不二子が聞き出す。これも伯爵の依頼なのだがここにきてルパンも伯爵のもとにたどり着きまずは初顔合わせと来た。
ひとまずの対峙の後、お目当ての首飾りをめぐり、今度は英国情報部と対峙する羽目に。そこには最強のエージェント・ニクスが立ちはだかり、絶体絶命の危機にまで追い詰めるも、ルパンの方も手回しと機転でひとまず切り抜ける。もっともそちらの方はそれ以上のゲームに巻き込まれるのだが。一方でイタリア警察のセルジオ警部も不二子の居所を元に遺産をめぐって銭形に協力を持ち掛ける。
その夜首飾りを元手に不二子を口説かんとするも、駆け付けた銭形たちを振り切り隠れ家に戻る。先のお宝を二つとも横取りされる形になるも、その中の未知の宝石が錬金術の産物である以上、それを製造する施設がかつてカリオストロが幽閉された牢獄にあると踏み、一方でレベッカのスキャンダルにて揺さぶる記者からも、とある場所へと促される。
ともかくも舞台は件の城塞へと移る、待ちかまえる伯爵もいよいよ仮面を外し迎え討たんとする。不二子やレベッカ、そして銭形をも巻き込んでの最後のお宝争奪戦へともつれ込み、そのどさくさにセルジオが牢獄跡に何かのカラクリを見つけ出す。その奥にたどり着いた先にはやはり錬金術の施設が。そこにルパンたちが現れセルジオをはじめ件の記者も結局は彼らに成りすましたバルサモだったと告げる。
すべてはルパンたちをたぶらかし、遺産を独り占めするのが狙いだった。しかし指輪のカラクリで施設が崩壊した隙にルパンが最後の指輪までも奪い取った。
ひとまずの勝負は先祖の血筋に頼らんとするバルサモに対し、己の誇りで勝負するルパンに軍配が上がったといったところだった。
こうして原作に隠されたエピソードは幕を下ろし、本編のエピソードへと続いていく、つまりは原作初頭の外伝といったところで。ファンによっては物足りないという方もおられるだろうが、いずれにしても今後の一連の追いかけっこに続いていったということで。
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