エピソード18:物質界の逆襲(その26)<namco×CAPCOM・SNK>
さてみなさん、今回のナムカプケイは、サウスタウン編その4をお送りいたします。ギースタワーでの攻防はますます激しさを増す中、今度はネスツの暗躍をお送りする運びです。はたしてどんな手を弄してくることでしょうかと述べておいて、それでは、ごゆっくり。
MAP:ギースタワー:中央会議室
・ハイデルンたちが足を踏み入れると、そこには京たちに囲まれた一人の女傭兵がいた。
京「なんだまた俺のクローンかよ、今度は誰かを襲っているのか、まったくしょうがねえな」
ブルース「いやこれは、先に会ったお嬢ちゃんじゃねえか」
ハイデルン「うむ、これは、ウイップ。しかし今はリングの指揮のもとでの任務にあたっているはずだ」
・そこに一人の男が現れる。
ウイップ「司令、これはいったいどういうことですか」
男「ふふ、見てのとおりだ、お前にはもう用済み、ここで消えてもらうぞ、セーラ」
ハイデルン「どういうことだ、リング。彼女はお前が引き取ったはず」
リングと呼ばれた男「リング、ああ、今の姿の男のことか。彼は眠ってもらったよ、永遠にね」
ラルフ「何だと、まさかリングをやっちまったのか。お前は一体何もんだ」
・リングが顔に手をやると、若い男の顔に変わるとともに、出で立ちも黒いコートの姿に変わる。
若い男「化粧は得意なのでね、彼を始末した後で我が計画のついでに彼女を始末せんと乗り込んだのだ。そもそも彼女の名はセーラ。クリザリッドとともに我がネスツのユニットとして造られたものだが、組織から抜け出し諸君らのもとに流れ着いたのだ」
ハイデルン「それでリングに成りすまし、裏で手を回したといいうことか」
クラーク「一体お前は何者なんだ」
若い男「申し遅れたが、わたしはネスツ作戦指揮ユニット、ゼロ。これまでの作戦によって我が不穏分子をいぶり出すことができた。ふふ、どうやらお出ましのようだ」
・そこにK’とクーラ、マキシマ、そして長身の女2人が現れる。
ダイアナ「はしゃぎすぎよ、ゼロ」
フォクシー「これ以上おまえの好きにはさせない」
ダイアナ「これは私たちのペナルティよ、遠慮なく受け取って」
ゼロ「あくまで俺に逆らうか、まあそれもいいだろう。お前たちがどう動こうが、これからの大勢には影響はないのだからな」
マキシマ「そんなことはどうでもいいことだな。いずれネスツも討ち取らなければいけないことだからな」
K’「たしかに、どうでもいいことだ、だが、お前もそうなのか、ゼロ」
ゼロ「やはり気が付いたかK’、いやさクリザリッドよ」
ラルフ「なんだって、あいつもクリザリッドか」
ゼロ「正確にいえば、あれらは彼のクローンだ。今でこそネスツの戦闘ユニットとしての地位に甘んじているが、その実はあれが優良な遺伝子ドナーだったのだよ。そこにいる、お前たちがウイップと呼んでいる“セーラ”と同じくな。しかしいずれにしても」
・ゼロの合図とともに、クリザリッドの大群も現れる。
K’「・・・貴様・・・・・」
ゼロ「さあ、楽しもうじゃないか、我が兄弟よ」
・数チームを選択してから戦闘開始
・敵数体を撃破した後、巨大な獣が数体出現する。
ラルフ「なんだこれは、やけにバカでかいケモノじゃねえか」
ゼロ「これも我がネスツの遺伝子研究の賜物だよ、ライオンの遺伝子を元に数多の猛獣を遺伝子を組みこんだ、新たなる百獣の王“グルガン”その力も楽しんでいきたまえ」
クラーク「まったく悪趣味なことだな」
・敵をまた数体倒した後で、今度はアンヘルが現れる。
クーラ「アンヘル、やはり来たんだね」
アンヘル「前々から博士と連絡を取っていたのは分かっていたよ。それにあんたたちが裏切るってこともね、悪いけど覚悟してもらいやすぜ」
ダイアナ「あいにくあなたたちに倒されるわけにはいかない。サリーと、そしてセーラのためにね」
フォクシー「ここは切り抜けさせてもらう」
アンヘル「そいつは残念だぜ、だけどこのまま逃がされちゃあたしも立場がないっすからね。でもこんなことがあろうかとお姉ちゃんから渡された彼を使わせてもらいやすぜ」
ゼロ「うむ、使うのか、奴を」
アンヘル「これもあのお方のご指示でねえ、それじゃあおいでませ“ネームレス”」
・アンヘルの合図とともにもう一人の男が現れる。
K’「今度は、いったい何なんだ」
マキシマ「まさかネスツの戦闘ユニットを作り出す際に生み出された実験体って奴なのか」
男「・・・俺は、俺だ、いや、俺自身だ」
ゼロ「ともかくもお前の強さと存在価値、存分に奮ってくれ、“ネームレス”よ」
K’「なめやがって、行くぞ」
マキシマ「気を付けろよ、あいつはゼロとは違って全身武器の塊みたいなものだからな」
K’「ああ、分かってるよ」
・敵キャラクター紹介
グルガン(KOF2001):ネスツの遺伝子工学によって創られたハイブリッドビースト。
ネームレス(KOF2002UM):ネスツの戦闘ユニットの究極系だったが諸般の事情により封印されたはずだったが。
・アンヘル撃破
アンヘル「ちっとばかり部が悪いなあ、あたしゃここで失礼させて頂きやすぜ」
ウイップ「あっ、待ちなさい!」
・ネームレス撃破
K’「お前も、ここまでだな」
ネームレス「黙れ、おれは出来損ないじゃない、お前と、違って・・・・・」
・ゼロ撃破
ハイデルン「もはやここまでだ、しかし、頭を率いるだけ、潔いのか・・・・・」
ゼロ「やはり俺の存在価値はここまでか、だが彼も楽しんでくれたようだ。さあ行くがいい。お前たちの真実を確かめる、ためにな・・・・・」
ゼロ、炎に包まれて消えていく。
K’「・・・あばよ、兄弟・・・・・」
マキシマ「しかしあいつも、影武者に過ぎないってところだ」
・敵全滅後
クーラ「終わったね、サリー、セーラ」
K’「いや、まだ終わりじゃねえ」
マキシマ「そうだな、あっちにはまだあいつらがいるからな。そして・・・・・」
ハイデルン「うむ、取り込み中すまないが今までのことを踏まえての事情、できるだけ話してもらおうか」
キャンディ「・・・そうだな、今こそすべてを話そう、ハイデルン司令」
ハイデルン「むう、その声は巻島博士」
MAPクリア
・インターミッション
巻島博士「そもそもネスツはルガールの遺伝子研究機関から独立して作られたものなのだ。今までの活動、そう、K’やウイップ、いやクリザリッドとセーラ、そして彼らから創られたゼロやダイアナ、フォクシー、そしてクーラもある目的の一環といったところだ」
ラルフ「その目的は一体何だっていうんだ」
巻島博士「それは君たちが一番知っているはずだ」
クラーク「それも、そうだな」
ハイデルン「うむ、あれの復活のための手駒、あの二人か・・・・・」
京「何なんだ、そいつは」
ハイデルン「今は話す時ではない。しかし君たちも気が付いているはずだ」
京「まあ、それもそうだ」
ハイデルン「それはそうと、クリザリッド、そしてクーラ・・・・・」
K’「それはやめろよ、今は、K’でいい・・・・・」
ハイデルン「そうだな、ここから先は取引となるが、この先奴らに追われるみでは都合も悪かろう。いっそ我らの保護下、というより監視下だな。それに入れば、ある程度の自由も保障しよう。どうかな」
K’「・・・しょうがねえな・・・・・」
マキシマ「それもいいかもしれないな、あんたらには恩がある、あと多少の邪魔をした詫びもある。これも博士の指示ってやつだ。ところであの二人は」
クーラ「うん、博士を助けるためにまだ探りを入れるって。もちろんあたしもいいよ」
ラルフ「これで決まりだな、ところでムチ子」
ウイップ「その名は、やめて下さい。私の方も依存ありません」
クラーク「これで一件落着ってところですね。奴らの詳しい情報は後々聞くとして」
ハイデルン「我らは次の目的に向かうとしよう。敵はネスツのみではないからな」
テリー「OK!」
京「ああ、そうだな」
TO BE CONTINUED
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