第22話:ルパン、頂きに参ります<今更ながらルパンレビュー2015>
新たなる事業を拡大し、充実した日々を送るレベッカ。コウの事件以来避けていた赤ワインにも手を付けるようになり、吹っ切れたかにみえたが、やはり刺激的な日々も忘れられずどこか心に引っ掛かる物があったのだが。
その後街じゅうにばらまかれた予告状「ルパンを頂きに参ります」と曰く付きのそれにルパン本人も誰の仕業かは察しはついていた。
対するレベッカも意気揚々と迎え討たんとするが執事のロブソンはなんとかして止めんと知る。事業も安定したところで無駄なスリルは避けてほしいところなのだが。そこはレベッカの扱いも慣れているものだが、やはり本気になれない分ツメが甘かったか。
そのルパンも次の銀行に忍び込むも、大量の札束の前にお目当てのものがないらしい。そこにレベッカが仕掛けたものらしい初歩的な罠が、追いかけるレベッカもルパンの置手紙に挑発され、さらなる罠でルパンを挑発する。しかし律義に罠にかかるルパンもルパンなのだが。それにしてもルパンは何を求めているのか。追っているうちにレベッカもわずかなミスを犯していくも、それをロブがサポートをしていくもそれを煩わしく思う。そこに乗り出してきたのは何と不二子だった。彼女もレベッカのルパン奪取ゲームに参加すると思いきや、彼女には彼女なりの思惑があった。
目的のため片っ端の銀行から探し出すルパンだったが、ようやく探し当てるもそこにレベッカが追いついた。二人きりの密室でその目的のお札、変な落書きが描いてあったそれは、次元との賭けのために紛れ込ませた他愛もないものだった。
一方で追い詰めたレベッカもなぜか涙を流してなおも迫る。不二子が言うには自分のゲームが終わったことの寂しさゆえだというのだ。ロブもそれには理解を示しているかにみえるのだが。
レベッカの最後の駆け引きを見抜いたかに見えるルパン、そのうちに警備の手も迫っていた。これもルパンが演出する最高のスリルだという、レベッカと一緒に警備を突っ切る。本当のスリルと愉しみの何たるかを諭すように。
やがて正面玄関に差し掛かり誰にも盗まれないとルパンは豪語する。そこにロブの援護もありまんまと逃げおおせる。それにしても紙幣一枚でよく面が割れなかったなレベッカも。
今回の件でレベッカも、そしてロブもひとまずは吹っ切れた。いつかルパンに挑戦するため、そして更なるスリルを味わんがため、今は一杯のワインとビールにのどを潤すレベッカだった。
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