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第23話:世界解剖(前篇)<今更ながらルパンレビュー2015>

イタリアの古城、そこであのダビンチが何やらの機械を操作し、城の中から巨大なアンテナを出していく。そしてイタリア中のテレビをジャックし、自らの“個展”を開催すると宣言する。それはパーシバルが斃れた後のMI6、そしてルパンたちに対する挑戦状であることは言うまでもないのだが。

まずは謎の電波でイタリア中の人間を眠らせる。後に目覚めたのはルパン。目覚めた先にはダビンチが立っていてルパンを誘い込む。

それは次元、五衛門、不二子に銭形、さらにはレベッカやニクスまでもそれぞれダビンチに誘われた。そこで己の能力が自分を超えるか否かを試すというのだ。己が描く新たなる世界に生きるにふさわしいか、それぞれに勝負を挑むダビンチ。しかしルパンだけはダビンチのカラクリに気が付いたきらいがある。それはかつてルパンが見たいわゆるイタリアの夢と同じような雰囲気のものだった。そもそも造られた存在である彼は自分を造ったカラクリを逆用し、ルパンたちを誘ったのだ。

まずはルパンを合格者と見なし自らの新世界へと招き入れんとするが。後に目覚たら次元たちは未だ眠ったまま。ダビンチの試練に立ち向かっているかあるいは、いずれにしてもダビンチの野望を食い止めなければならない。仲間のため、そして自らの誇りのために。

眠った街を疾走するルパン、一方で次元たちもそれぞれダビンチの勝負に挑まれる。そして古城にたどり着いたルパンはダビンチと対峙する。彼の眼鏡にかなう人材を見なされ、同じく次元たちもそれぞれ彼の勝負に勝ち抜いていく。そこで語られる彼の目的は、発達した文明社会よりイマジネーションを得て、彼が想像した世界を創り出す人材を得るためというが。

そこにレベッカが現れる。残念ながら彼女は勝負に敗れダビンチの虜になったというが。ともかくも彼女の心を奪い返すためダビンチに挑むルパン。これもルパンなりの義侠心ゆえなのだが。

さしあたり件の装置を探りレベッカの夢の中に飛び込むルパン。結婚式の教会から吸い込まれた先はDNAの螺旋、レベッカの思い出が詰まったそれで造られた城塞。そこにレベッカは捕らわれている。これもダビンチが描いたものであるが。

はたしてその中に何が待ち構えているというのか。

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