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第24話:世界解剖(後篇)<今更ながらルパンレビュー2015>

レベッカの夢の中の城塞に飛び込んだルパン、そこに閉じ込められたレベッカを奪い返すかに思われたが、ひとまず予告状を張り付けるのみ、実はあの装置でレベッカの夢の中にルパンの人格を刷り込んだのだ、はたしてその勝負の行方やいかに。

その夢の中、まずはモナリザに突き当たり、絵の中に飛び込んだ先たたずむレベッカがいた。しかしそこはダビンチの作品の中でもあり、近付こうにも翻弄され続けていく。

しかし本体はそれぞれ目的についての問答を繰り広げる。そんな中タバコの煙にダビンチが動揺するのに何を気付いたのか。

夢の中では流されるままのルパンがレベッカにたどり着く。記憶も次々城に封じられる中、彼女を連れて抜け出さんとするが。一方最後の手を講じんとするダビンチだが、

その未完成の屋上にて、追い詰めとするもルパンは城から飛び降りていく。そして先の“結婚式”にて抜き取った指輪をはめ、レベッカもかつての出会いの頃の記憶を取り戻し、先の勝負でできなかった、世界を創る力、想像力をも見出していく。

城も崩壊し、レベッカの想像の中にダビンチ、そしてレベッカとルパンがいた。しかし勝負はついたとばかりにその夢の中から二人とも去っていく。

朝焼けのサンマリノ。目覚めたレベッカが見たものは、ルパンと苦しげにせき込むダビンチだった。さらに次元たちもその場に来た。つまりはあの装置でイタリア中の人々にあの“夢”を見させて我に返らせたのだ。それは彼自身の能力に肉体が耐えられずその命を終えようとしていく中、自分の操り人形を作り出そうとするべくこの計画を立てたのだ。

ともかくもルパンとダビンチ、ある意味似た者同士の勝負は終わりを迎えた。結局ダビンチの存在はウヤムヤとなり、彼が現代に生きたという証は立てられなかったが、それに関わった人たちの記憶には確かに残っていくだろう。

最期自らの作品のもとにダビンチを眠らせたが、後に駆け付けた銭形とニクスがルパンを追い詰める。しかし間一髪で脱出し、またいつもの追いかけっこが始まる。

後にルパンが落とした銃を手に、あの塔に佇むレベッカ。銃を受け取ってさり気なく去ろうとするが、レベッカもただでは帰せない。そう、ルパンとの思い出もたしかな彼女の記憶だったのだ。それはルパンも十分承知している、だからこそ彼女のもとから去るのだ。ひと所にいられない彼なりの生き方のために。それだからこそレベッカも自分の気持ちの整理が本当につけようとし、あらためて彼の生を確かめんとした。

その上で彼女の新たなる人生が始まるのだ。再びルパンと出会うために。

こうしてルパンたちは一陣の風とともにイタリアを去り、新たなる冒険と闘いの場に身を投じるのだ。

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