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第18話:始まりの晩餐<今更ながらルパンレビュー2015>

ある日ルパンを模した肖像画が壁一面に描かれる事件が起きた。自分に対する挑戦とひとまずは乗り込まんとするが。一方とある一室でルパンの記事に目を通す芸術家風の男が。先のモナリザ事件にかかわったその男、彼の脳裏に去来する者は一体何か。

その絵が描かれたミラノの会場にて、変装を拒んだ五衛門を除き乗り込んだルパンと次元。そこには件の絵を挑戦状とみて乗り込んだ銭形をはじめ、モデルをも担ったレベッカ、さらには不二子も紛れ込んでいたのだ。実は不二子やレベッカの絵も描かれていたのだ。

更にはあのニクス、そして銭形までも自分の肖像を描かれていた。それを描いたのはかのレオナルド・ダ・ビンチの作とか。あとMI6のエージェントの監視付きなこともあり、さしものルパンも宿敵たちと一時休戦ということでこの問題を解決せんとするのだが。

さしあたり、かの名画が展示されている教会に到るも、そこには9席の食卓が。不二子やレベッカ、さらには本部長パーシバルまでもが招待された形となった。

飾られた『最後の晩餐』にちなみ『始まりの晩餐』ということで期せずして集った、今までの事件の関係者たち。別室にてはあの男までが自らのワインを注ぐ。よもやこの男がダ・ビンチだというのか。そして外にはMI6のエージェントたちが包囲している。パーシバル自身をも囮にするということか。

かくて晩餐が始まり、乾杯に際し訝る銭形を抑えてまずは軽い会話を交えての駆け引きを行う。たしかに先の事件でニクスがイタリアの夢についての情報を得ているとか。

続いてあの男の作だろう仕掛けから前菜が配られる。そこからモナリザ事件について、続くメインディッシュからイタリアの夢の真実を割り出す。夢の記憶から一人の人格を、そして人物そのものを創り出す。その計画から生み出されたそれが彼だった。

そして次いで出されたデザートや食後酒から世界を真実を知った男の名をルパンが告げ、証拠隠滅のためエージェントが乱入せんとする。

いち早く脱したルパンたち。さしもの銭形も相手が悪かったか同じく逃げ出す形となるか。そしてレベッカ、ニクスもまた。しかしルパン本人は主賓の男のもとにたどり着くも、前もって造っておいたカラクリで脱出する。

そして男の目的が世界を作り替えること。これはルパン自身はあずかり知らぬことだが、先の挑発を受けて再びの対峙を予感せずにはいられなかった。

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