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第6話:満月が過ぎるまで<今更ながらルパンレビュー2015>

とある屋敷、連れ添いの男を置いて家路につく一人の貴婦人。そこにルパンたちが現れそこのお宝を狙わんとするが、そこには銭形も現れた。

その貴婦人エレナはとある富豪の隠し財産のありかを知っていてそれをルパンが狙っているとか。護衛のため銭形が派遣されたがエレナはそれを煙たがっているかに見える。ひとまずは山間の別荘まで送り届けんとするが。

その別荘にてエレナと亡き夫ロベルトとの写真からかつて娼婦としてどん底の生活を送ってきた後にロベルトに引き取られそのまま夫婦になった。何のゆえかはともかく初めて人としての幸せを送られた彼女を守らんとする銭形だが、ルパンが奪わんとするのは彼女の幸せも含まれているのか、それとも。

ともかくも付きっ切りで護衛する銭形だったが、その夜突然走り去るエレナ。追う銭形だったが崖から落ちた彼女をすかさずルパンが助け出す。エレナも不二子の変装で、山荘も爆破された。まんまとハメられた銭形だったが、あの過去の話は嘘かまことか?

実はそれ以前にルパンが銭形に扮し隠し財産を聞き出さんとしていたが、冒頭の刑事に阻まれて計画が変更となったのだ。あと銭形もヘリに飛び乗って追い詰めていく。取っ組み合いの末ヘリは墜落していく。

しかしあの刑事チェーザレも隠し財産を狙って今までエレナを護衛していった。迫るチェーザレに駆け付けたのは銭形。エレナを人質にするも動じず取り押さえる。

ようやく本物のエレナと対面した銭形だったが、実はロベルトもエレナを虐げていて、取っ組み合いの際にみえた腕のあざはその名残だった。そして自らの死をもって彼女を縛り続けたのが隠し財産の噂だというのだが。

そこで銭形は手負いのふりをしてルパンに財産を奪われたとの演出をするが、本物のルパンもなぜか銭形に話を合わせ去っていく。

しかし屋敷の地下に大量の金塊が、それが隠し財産だったが、ルパンはそれをもお見通しだった。いざお宝を奪わんとするもそこに銭形も現れ、ここはルパンも引き下がる。

銭形にとっては財産のことなどどうでもよく、ただ純粋にエレナを守らんとした。その誠意を受け取ってか、その財産をもって、女が食い物にされないようにと社会を変えていくべく動き出すエレナだった。

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