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役回りの本末転倒:変わるもの、変わらないもの<本当は怖いドラえもん>

今回はドラえもんの全体の歴史、連載開始から90年代初頭まで、いわゆる藤子F先生が健在であられる頃までの流れについてもう一言述べたいと思う。

ファンの大半は、お話のスタンスは変わっていないと言われる方もいると思うけれど、厳密にいえば、F先生のマンガに対する理念そのものは変わっていなかったと思う。ただ心情的にはやはり日々の創作における不安やら健康状態やらと有形無形のプレッシャーがのしかかって、それがお話に影響してしまったのだろう。その一端がいわゆるのび太くんを中心に役回りがあべこべになった感も見られた。

そこで多少はこじつけながらも。以下2作をさわり程度ながらも述べた上で、比較した上で評したいと思う。

 

『人間ラジコン』

ここ最近のジャイアンズ(ジャイアンが中心の野球チーム)の成績が不振なのを機に、中雇わずの特訓を課すジャイアン。行き過ぎたしごきを止めるため、ドラえもんが『人間ラジコン』を使ってしごきをやめさせたのだが。

『マネコン』

成績不振を機にのび太くんたちに特訓を課し、いつもで遅れるのび太くんがしょっちゅう殴られる。それを回避するためドラえもんに『マネコン』を出してもらうのだが。

 

この二つを比較して、まずはお話の全体像からそもそも両者ともジャイアンのしごきについての対応ということだけど、前者は追い払ってやめさせ、後者はやめさせずにその場しのぎの後にのび太くんのズッコケ話、くわえてとんち話に話が転んでしまった

どちらもスラップスティックを描こうとしたことは同じだろうけれど。それでもちがうところをあげれば、これも繰り返しながらもお話の製作理念がユメから次第にイマシメになってしまったことだろう。

「こんなことができたらいいな」といった“のぞみ”から「こうなったらどうしたらいいのだろう」という“問題”に変わったこと、つまりはのぞみをかなえたあとも考えてしまい、オバQ以来のズッコケオチでシメようと考えたのだろうけれど、結局はズッコケのリアクションやらダメージやらをかんがみて根本的に違っていることも繰り返しながらも述べておきたい。

 

しかしながらこれらをいろいろと挙げながらも、今となってはその“違い”もドラえもんの歴史において、楽しんでいこうというのも、本当のファンとしての礼儀といえばそうなのだろうけれど。

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