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オリジナル大長編:のび太と海底帝国(その3)

ドラえもんとエルたち一行は、アトランチス皇帝ラ・グラースに、現在のアトランチス人の生き残りが暮らす都市、アマゾン川流域の地下にあるネオ・アトランへと招待される。

のび太「わあ、すごい都市」

ルウ「レムリアに負けないくらいだ」

皇帝「これでも昔の10分の1程度の広さだがね。君たちもかつての遺跡を見てきたはずだ」

人々もロボットと一緒に普通に暮らしている。たしかにムーよりは進んでいる科学力でもある。

皇帝「さあ、これが我が宮殿だ」

と、都市の宮殿へとたどり着く。

一向はあらためて皇帝の歓迎を受け、宴のご馳走をみんなで楽しんだ。

皇帝「さあ諸君、遠慮せずに召し上がりたまえ」

と、みんな最初は訝りながらも料理に舌鼓を打つ。その上でエルはあらためてかねてからの疑問を口に出す。

エル「でもどうして僕たちを招待したんですか。かつてはムーとアトランチスは敵どうしなのに」

皇帝「うむ、これを語るのは心苦しいのだが。かつて先人たちが開発した鬼岩城のポセイドン。それが暴走しアトランチスを一時滅ぼしたのは君たちも承知の上だ。かくいう我々も手をこまねいていたわけではなく、君たちと同じく我がアトランチスもあれを止めんと鬼岩城に乗り込んでいった。しかし結果は惨たんたるものだった。そのうちに海底地震の影響を受けて鬼岩城が活動を再開せんとしたのを機に、我々も全軍をあげてそれを止めんとしたのだ」

ドラえもん「それで僕たちが乗り込んで止めたのを知って思いとどまったのですか」

のび太「でもそうと気付かなかったんだけど」

皇帝「我々も君たちのことは多少なりと警戒していたからね。しかし君たちの活動を知ってからは信用していいと判断したのだよ」

エル「そうだったんですか」

とひとまず納得するエルたち。しかしすかさず話題を変える。

エル「それからしばらくして、あなた方、というより、アトランチスの残党を名乗る者たちが何やらよからぬことを企んでいる。それを受けて僕たちも動き出したのですが」

皇帝「これも心苦しいのだが、たしかに我が王家の者が動いているのはたしかだ。おそらくはわたしの姪であるラ・ミーナだ。あの子がアトランチスの再興をはかって何やらの企てをしているのも分かっている。ともすれば君たちムー連邦との戦争をも望んでいるかもしれない。言うまでもないが、わたしとしてもそのようなことは望まない」

エル「それで、僕たちになるべく静かにことを収めろというのですか」

皇帝「君たちの首相にはあらためて話し合いたい。それの力添えもいずれは頼みたい」

エル「分かりました、僕たちができることなら」

皇帝「うむ、頼んだよ」

と、皇帝とエルは握手を交わす。

のび太「うーん、なんだか大変なことになっちゃったなあ」

ところが宴室の片隅に奇妙な黒い球みたいなものがその様子をのぞき込んだかと思えば、警備の鉄騎兵が近付くや突然姿を消す。

「アレ、何カイタカナ」

「オイ、何ガアッタ」

「イエ、ナンデモアリマセン」

と同僚の兵に問われつつ、この場を後にする。

 

その夜、みんなが床に就いたかと思えば、のび太くんが目を覚ました。

のび太「う~ん、トイレ、どこだろ・・・・・」

「オといれナラ歩イテツキアタリニゴザイマス」

と、彫像型のロボットが話しかけ、その指示に近づきトイレを済ませるのだった。その帰り、とある一室で大きな絵を見やる皇帝の後姿を見かける。その絵は若い夫婦とその赤ん坊、その脇には青年の姿もいた。おそらくそれが若い頃の皇帝だろう。

やがて皇帝が後ろを振り向く。

皇帝「・・・誰だ、ああ、何だ、のび太くんか」

のび太「ああ、皇帝さん。でも、この絵は」

皇帝「うむ、これはミーナが生まれて間もないころに描かれた絵だ。中央にいるのが先の皇帝である兄上で隣はその妃、そして脇にあるのがわたしだ。兄上は十数年前に妃とともに事故で亡くなられ、わたしがその後を継ぎ、ゆくゆくはミーナにその後を継がせんと育てたつもりだが・・・・・」

のび太「でもどうして僕を襲ってきたのですか」

皇帝「あの子に何者かが近付いてきて、そのままその者についていってしまったのだ。おそらくはアトランチスの再興をそそのかされたのだろう。わたしとしては穏やかにこの国を治めてほしかったのだが」

のび太「そうか、それでまず僕から付け狙ったんだ。とりあえず、僕にできることがあったら」

皇帝「ありがたい、まずはその気持ちだけは受け取ることにしよう。これはみんなで当たるべき問題だからね。さあ、夜は長いからもう少し休みなさい」

のび太「あ、はい・・・・・」

と、皇帝のもとを離れ、再び寝床につくのび太くんだった。

 

変わってとある一室で、ベッドでたたずむのは皇帝の姪でアトランチスの王女、ミーナだった。そこにとある女性が声をかける。

女性「それで、誘拐には失敗したのね」

ミーナ「言い訳はしないわ。念のため記憶は消したけど、いずれ思い出すからその時にみんな捕まえればいいでしょう」

女性「それだけならいいけど、彼らはムーの兵士たちと一緒にネオ・アトランのもとにいるって話よ」

ミーナ「まさかおじ様のもとに、たしかに面倒ね」

女性「だからもうちょっとかき回す必要があるの。ここは私に任せて、あなたは彼らを止めてきて」

ミーナ「ええ、分かったわ」

と、女性はミーナのもとを離れていく。その女性に、黒ずくめの男たちが近付いてきた。

男「お頭、本当に大丈夫なんでしょうね」

女性「ええ、あの子には私の計画のために大いに力になってもらわないと」

男「あったくあの子供たちにはかつてはさんざんな目に遭ってきたからなあ」

女性「そう、かつてお父様の愉しみを邪魔して、我がドルマンスタイン家を没落させた、あのにっくき子供たちを」

その女性の目には恨みの炎が燃え上がっていく。

 

つづく

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