今更ながらロボコップ2014について語る
さてみなさん、今回は懐かしの映画レビュー、といっても今回は2014年の近作のレビューということですが『ロボコップ(2014)』をかつて80年代に公開された旧作を踏まえてお送りいたします。
そもそもロボコップといえば繰り返しながらまず旧作のあらすじから、悪漢の手にかかり命を落とした警官マーフィーが、サイボーグとして甦り、街の治安を守る中で大いなる陰謀に巻き込まれつつ立ち向かうストーリーで。
新作の方も犯罪捜査の途中瀕死の重傷を負いながら、身体のほとんどを機械化したロホコップとして甦り、犯罪と陰謀に立ち向かう。
新旧とストーリー等設定に多少の違いがあり、それについて述べたい。
まず映像表現について、旧作は機械兵器等がモーションアニメで表現され、新作ではお決まりのCGで表現されている。そういえば旧作の3にてアンドロイドのオートモが新作のアンドロイドに影響されているというのも面白い。
旧作のあのぎこちなさそうな動きには好き嫌いがあるもののやはり親しみを感じている人はやはり少なくはないだろう。たしかにあの旧作から入った編者としても新作のCGは偉大だなと感じつつも旧作の味は捨てがたい。
次にロホコップ:マーフィーについて、旧作はあくまで機械的な動作と物言いで着実に任務をこなしていくといったイメージでそれが次第に人間らしさも取り戻していく様にどこか悲壮感すら感じられる。
新作の方は人間らしさはそのままで、旧作と同じく機動音とともにある程度のアクティブさを兼ね備えたスタイルでもある。これもCG技術のたまものであることは述べるまでもないだろう。
さて新旧ともロホコップとして甦ったマーフィーが犯罪捜査の末その陰で蠢く企業の陰謀に立ち向かうというのが後半のストーリーとして共通しているが、旧作の3は社の横暴に耐えかね、署員総出で市民の側に立ち敵に立ち向かったが、新作の署長は自らが犯罪者と結託していくありさまで、旧作の署長のように警官の鑑とはいかなかった。
それでも最後マーフィーは、自らの今の肉体を受け入れつつ己の運命に立ち向かい、加えて新作は最後あくまで人間として生きていこうという意思を込めて街の平和のために闘い抜いていった。
以上を踏まえて新作は旧作三部作の要所を踏まえた作りとなっていて、旧作とはまた違った魅力を感じるとは思うけれど。
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