それにつけてもおカネの欲しさよ:その価値はいったいいくら<本当は怖いドラえもん>
さてドラえもんにおいておカネに関するイマシメ話は数多かれど、モノの価値について語るお話には多少の融通がついたこともある。今回はそれらのお話をば。
『自動質屋機』
ある日のび太くんは貧乏な青年を目の当たりにしつつお互い生活がままならないことを打ち明け、ドラえもんも珍しく素直に自動質屋機なる道具を出す。これでモノの価値に見合ったおカネに替えて当面の小遣いを工面しようとするのだ。のちに絵描きでもあった先の青年と出くわし。試しに青年の絵を質屋機に出すと大金が出てきたのだ。そこに青年のもとにとある画商が青年の絵を買いたいと持ち掛けるのだった。
『自動買い取り機』
ある暑い日にお使いの途中で暑さに負け、誤って自販機でジュースを買ってしまい、ドラえもんに助けを求めんと自動買い取り機を出してもらい、ひとまずの危機を回避できたのだが。これまた誤ってしずかちゃんから借りた本までも買い取らせてしまったのだ。そこでその本を買い戻さなければならないのだが。
~今回挙げた自動質屋機も自動買い取り機も単純にモノの価値をはかり、それをおカネに替える道具である。前者は売れない画家の青年を絡めてのお話でそうムチャなことにはならなかったが、後者は軽いドタバタにおちいったかなとは思ったけれど。まず買い取らせたのがジュースやらマンガ雑誌程度ならやむを得ないかもしれない。とはいえ誤って買い取らせた本を買い戻すのに10倍の利子がつくのはやはりナンセンスだろうけれどその反面融通を絡めたデフォルメとも読める。最後はパパのヘソクリで事なきを得たからよかったのだが。
いずれにしてもこれらのお話でモノの価値なら知っても損はないといった意見が読めたかなとは思うけれど
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