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新・海底鬼岩城についての解説(その3)

『失われた海底帝国』

さて今回も、いよいよ大詰めとなりました鬼岩城の解説をこの場を借りてお送りしたいと思いますが。

前にも述べた通り、鬼岩城の本来というか当初のコンセプトは、海底キャンプに赴いたドラえもんたちが、謎の幽霊船をめぐってその奥地にある海底城の謎を解くといったものだったと調べたところだけど、それが後半になってアトランチスの過去の遺産から世界の危機を救うべく立ち向かうというストーリーに転がり込み、最終回あたりでお話がもつれてしまいがちになってしまった感もあった。これは次回の魔界大冒険の石像のくだりもそうだったけれど、藤子F先生も細かいストーリー構成も考えていなかったきらいがあったかもしれない。それについてある程度の補完と解説をしたいと思います。

 

・バーミューダ三角地帯のバリアー

その正体はアトランチス帝国を守るバリアーということで、原作どおり捕まえたバトルフィッシュをバリアーにかからせて破壊するくだりがあるけれど、それでは奥地で沈んでいる船や飛行機についてのつじつまが合わないので、一種の妨害装置にとどめておきます。

あと海底火山のくだりについては、帝国領の三角地帯に調べてみても所在しているかどうかも疑わしいので、これも地震のみの影響にとどめ、あとはポセイドンの項で詳しい説明をします。

 

・失われた沈没船

これも原作ではアトランチス領に沈んだ沈没船を財宝目当てで調べんとするのを、鬼岩城を刺激しないために太平洋に移したくだりも、さまざまないきさつを考えてお話のつながりには関係なさそうなので、今作ではあえてはずさせていただき、今でも帝国奥地に沈んだままにしておきます。

 

あと前作で紹介しきれなかった事項について二つ三つと、

エルたちの国ムー連邦はマリアナ海溝奥地に所在するというくだり、やはり原作からかんがみてちょっと無理な設定なのだろうといった感も強い。たしかに原作前半の海底の冒険からの展開があったかもしれないけれど。まずはムーとアトランチスとの所在位置から。ムーに対してアトランチスは海底の比較的中浅な地域に所在しているので、ムーの所在は少し深すぎるだろうといった感がある。あと海溝という地形上、イタリアの水の都ベネチアよろしくいずれは大陸に沈む事情がある。これについてはF先生も気が付かなかっただろう。それらのことをかんがみて、本作のムー連邦はキャンプ地の近くの海底山地の中とさせていただきました。

次にイカのシルビイについて、やはり原作では中盤のハプニング、言ってしまえば先の沈没船と同じということで。ここはひねって首相の娘リムのペットとさせて頂きました。そしてそのシルビイが後に活躍するのですが。

そして最後、本作そして原作の敵役について、

ポセイドン(声:立木文彦(希望)):アトランチスの軍事施設“鬼岩城”の制御コンピューターで、戦略的分析の結果、人類抹殺の判断を下し、まずは帝国全土を壊滅させる。後に機能を停止されたが、現代になって再起動し、世界に脅威を与えんとする。

原作のポセイドンは“狂ったコンピューター”というコンセプトなのに対し、今作は永い分析と判断での行動なので、それなりにお話を組んだつもりです。

 

まあそんなこんなで、ドラえもんたちの活躍がどのように海底の、そして世界の危機を回避しえるかを最後までお付き合いいただければ幸いに思いますが。

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