第47話;生け贄<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>
火星に戻ったマクギリス・鉄華団連合。しかし火星駐留部隊のプロトが彼らを拒絶した。とはいえ今後の行動については傍観を決め込む。今までの義理もあり、彼自身も未だ天秤をかけ続けているといったところか。あと亡命中のイズナリオがマクギリスの秘密を語ったというが、さすがに己の恥部は語れなかっただろうし、もし知りえてもラスタルは無視してもいいかもしれない。肝心なのはマクギリスが何の縁もなかったことを知りえるのみであったから。
この場に来て今後の対策を練るオルガとマクギリス。あくまで彼らの実力を頼ると告げるももはや戦う意味を持てないオルガだったが。ここに来て自分たちにとっての今までの敵、そして本当の体は何かを考えるようになってきたか。他の団員もいっそマクギリスを見捨てんとするもオルガは捨てきれないでいた。マクギリスもひとまずオルガには従うとは言っていたが。そんな中地球から今回の事件に関してマクギリスとともに鉄華団も危険組織との報道がなされた。これもラスタルの差し金であるのは間違いないが。
そのラスタル、イオク、ガエリオとともに最後の詰めをはからんとする。そこにイオクが出撃許可を出すも、それをまずは退ける。それでも今更ながら己の使命に目覚めるイオクだが、今までが今までなのでどう転ぶことやら。
火星の英雄から一気にお尋ね者となった鉄華団、肩身の狭い思いのクッキーとクラッカー、それを案ずるアトラのもとクーデリアが訪れ、彼女が育てた花を前に佇む三日月のもとに向かう。花を見やる彼の気持ちに何かを感じているクーデリアだが。
経済的な困窮の中、アドモス商会におけるノブリスの融資を打ち切られる。もともと彼は潜在的な敵なのでこの措置は当然なことだが。そういえば彼とは別にマクギリスのもとにはモンタークってやつもいたな、あと自称右腕と名乗るオヤジもまた。
ここに来てオルガは団員に団を離れる否かを問う。大半が残る中、ザックが離れることを告げ、ハッシュがとがめるも三日月がたしなめる。オルガもそれを認め結局数人が離れることになった。去りゆくザックに対しデインも先にいろいろ手を汚してきたのも語られたが、あんななりでも人生経験が故というのか。そしてザックもこれからのことで怖かったということで。
そしてそれらを見守る雪之丞とメリビット。彼らもまた鉄華団以外に居場所がなくなったのはたしかだが。
今更ながらとマクマードにも交渉を付けるオルガ。もはや関わりがないと告げながらもラスタルとの交渉をつなげんとするオルガの願いを承諾する。やはりマクマードも断ち切れないとは思っているか。
そして三日月のもとにクーデリアが訪れ。二人きりの会話の場を得るが、ここにきて三日月の子供を育てるようにと告げるが、当然当惑するクーデリア。そういえば先にクーデリアに何かを告げんとしたが、これが本当ならある意味えらいことだろう。そこに当のアトラも入ってきてクーデリアにも作るように呼びかける、って本当にいいのか。ともかくも3人で抱きしめあい、クーデリアはひとまずアトラをはじめとするすべてを守らんとしていた。
とりあえずはクーデリアに自分なりの約束を取り付けることで心置きなく行動を起こせると三日月も踏んだのだろう。
一方でラスタルとの交渉に臨むオルガだが、対するラスタルもマクギリスや彼ら鉄華団を、自分たちの権威とかりそめながらも世界の秩序のため、おそらく自分の最後の地歩固めのために生け贄とするというのだ。更に追いつめられたオルガだが、話を聞いていたユージンたちは最後までオルガについていくと改めて告げる。
ここにきてメリビットやデクスターもひとまずの資金を集めることができ、クーデリアも蒔苗を頼って潜伏を持ち掛け、ともかくも彼らを守らんと奔走していたのだ。
しかしアリアンロッドは団本部までにも迫ってきた。こういうのはラスタルも手が早かったが。しかしそれを待ち構えたマクギリスは一体。はたしてオルガたち鉄仮面の命運やいかに。
今回三日月も先の事情をはじめこうも意志を顕わすのもたしかに珍しいことだが、これも人間的に成長したといってはたしていいものなのか。
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