第46話:誰が為<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>
シノが放った起死回生の一撃、しかしジュリエッタの妨害もあって無情にも失敗に終わり流星号も宇宙に散った。さらなる絶対的窮地に立った鉄華団ははたして。
シノを案ずる三日月にさらにジュリエッタが襲い掛かる。対する三日月も静かな怒りを顕わす。
一方でシノの回収を命ずるオルガをユージンが制する。シノの戦いを無駄にしないためにも。そしてホタルビの最後の仕掛けのためにも。こうしてイサリビは撤退を開始する。
バルバトスの猛攻にラスタルへの忠誠のみで喰らい付かんとするも、もはや戦闘マシンと化した三日月の前には歯が立たず結局は討ち取られる。それでも最期まで留めんとするが、ユージンの撤退の指示で後退するバルバトスに振り払われる。
そしてえい航したホタルビが爆散、妨害物質をまき散らし攪乱に成功。ひとまず撤退には成功するのだが。
そんな中もマクギリスとガエリオの激闘は未だ続いている。それを見守るしかない石動もホタルビのチャフで撤退の指令を出す。
同じ阿頼耶識の機体、かたやアインのサポートがあるガエリオに対し、先のアルミリアとのやり取りで受けた傷で動きが鈍ったマクギリスはその隙をつかれ追い詰められる。
そしてとどめの一撃を放つキマリスに、石動が体を張って受け止め、マクギリスもひとまず脱出する。それを利用されたが故と告げるガエリオに石動も今際の際に生まれによる不遇を語ったうえでマクギリスへの忠誠を貫いた。それでもアインの想いを背負っているガエリオはその想いをまやかしと断ずる。これも世界を変える想いの違いが故に。
こうして被害を出しつつ撤退に成功する鉄華団とマクギリス一派。
一方でひとまずジュリエッタを回収したガエリオ。彼女も重傷ながら無事だがやはりただでは済まないだろう。そんな彼女を回収したガエリオもマクギリスを討ち取れなかったことを謝するもラスタルはまだ次の一手を打っているようだ。
敗走の途の鉄華団たち、そんな中でマクギリスから連絡が。その一方ヤマギを案ずる雪之丞の言葉も受け取れないヤマギ。その一方で戦いがまだ終わらず、更なる絶望的状況に悪態をつくザックにハッシュたちはもはや戻れないとも返す。そんな憎まれ口を叩いているザックだがユージンの叱咤でちぢこまるのはまだかわいいところがあるか。
変わって帰還できたものの腕を失ったことで戦うことが難しくなったデルマ、そこに昭弘が労いの言葉をかける。もはや残された兄弟分として生き残ったことだけでも十分だったのだ。それにデルマもただ感じ入るのみだった。
再びマクギリスとの作戦会議に臨むオルガたち。そこで火星の戦力を合わせて反撃をはかるというが。あくまでも鉄華団の底力を頼りにしているのだが。そんなオルガも先と同じ想いながらも今度は手を出しかねていた。ともかくも一党は火星へと向かう。
一人佇む三日月をザックが訪ねるがアトラが引き止める。三日月もまた彼なりにシノたちを悼んでいるか。
治療層のジュリエッタを見舞うガエリオ。改めてバルバトスの脅威を感じる彼女は、人を超えての強さ、悪魔の名の戦闘マシンとしての彼をあらためて思い知りつつ、あえてガエリオの前で人としての強さを護ることを誓う。
そして斃れていった仲間を想うオルガにヤマギが叱咤をかける。そのやりきれなさにユージンが労いをかける。今更ながらも本当の家族以上の関係である鉄華団の仲間たちその中でヤマギにとってはシノは家族や兄弟以上の仲だというそういうある意味太い絆、それ以上とも言い難いけれど、ともかくシノの分まで最後まで守ることを使うヤマギなのだが。
その一方でこれで最後といった自分の言が嘘となったことを気に病むオルガだが、その責を三日月も感じていた。今までに至った道を三日月が、そして仲間たちが導いてくれたこと。今まで自分が引っ張っていったと思っていただけに。しかしオルガは迷いを吹っ切れた。本当に最後の戦いを終わらせるために。その帰結が如何なるものになろうとも。
一方でマクギリス一派を追う立場のアリアンロッド、しかしラスタルは火星でも手を打っているという。というかやはり手を回していた。それは火星に到達したマクギリスをプロト支部長が拒絶する形で顕れたのだが。まあ彼自身両てんびんにかけた上でマクギリスの真意で踏ん切りをつけたということか。
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