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THE KING OF FIGHTERS ⅩⅣ反省会

去る夏、待望のTHE KING OF FIGHTERSⅩⅣがプレステ4で発売と相成りました。これはSNKプレイモアを子会社化した37ゲームズの支援があってようやく制作のめどが立ったということでしょう。

思えば先のⅩⅢから約8年、その間様々な紆余曲折があり、その上で満を持してのⅩⅣ発売にこぎつけられたことで。

そこで今までのレビュー紹介を踏まえて、自分なりに総括をしたいと思います。ある程度の批判云々は覚悟の上で。

まずグラフィックに関してはカプコンのストⅣ、ストⅤと同じ3Dグラフィックを採用したということで、今や主流となった3Dに関し、かつてのWILD AMBITIONは述べるに及ばず、MAXIMUM IMPACTに関連して今回もいささか心配はしたけれど。このたびのⅩⅣは従来の作品とは変わりないということで、前々からのKOFファンとしては一安心ということでしょう。

次に気になるストーリーは、今回開かれたKOF大会は自称初代チャンピオンのとある大富豪が歴代格闘家及び新たなる格闘家に挑戦状をたたきつけるといったところ。今までのシリーズに対し、98か94に近いかなといったところで。

それからキャラクター関連に関しては基本的に94あるいは96の構成に新キャラクターを大幅に追加した。今回はこの新キャラを中心に述べたい。

まず今作の主人公に位置付けられたのが幻使いのシュンエイと親友の明天君、ともにタンの弟子ということで修行をしていたが、タンといえばテリーの兄弟弟子という位置づけで、サイコソルジャーチームのアテナたちとも知り合いということになる。とはいえ今の時点ではキャラ的にはそうインパクトは低いようにみえるが。

続いてライバル関係ともいえるオフィシャル招待チーム。謎の男ククリと元ネスツのユニット・シルヴィ、そして仮面の女ミアンと、これも裏格闘技では勇名をはせているというが。

南米チームに関しては各キャラそれなりに使命はあるが、今後の展開を待ちたいといったところ。メキシコチームはアンヘルとラモンは前々から筋ありということと踏んだが、問題はキング・オブ・ダイナソー。恐竜のマスクを被ったレスラーというが、やはり基本はMOWのグリフォン。いずれ彼とも関係ありとは明かされることだろうけれど。

韓国チームはキムとチャン、チョイのほか、キムの師匠ガンイルとその連れ合いのルオン、一方で悪人のザナドゥがチャン、チョイを率いて闘うといった具合。

女性格闘家チームは、キング、舞に加えてあのアリスが満を持してのご登場。かくいう編者もそれに先立ち彼女の予想記事をHPにて発表したけれど。ともかくも彼女に関しても今後の活躍が期待したい。

ギースチームとして側近のビリーはもとより隠し玉的なハイン、これは配下のリッパー、ホッパーの位置付けながらも手練れの格闘家というより殺し屋といったところか。

それから異世界チームと銘打ってムイムイとラブ・ハート、これは風当たりが強かったパチンコ、パチスロ業界から古巣である格ゲーキャラと相成ったといったところ。でも問題はナコルル、侍魂キャラたる彼女のご登場ということはある意味SNKとしての暗黙のタブーだったような感もする。まあ今となってはそれもどうでもいいことかもしれないけれど。

そして今回の中ボスたるアントノフ。一見すれば単なる自信過剰ながらも実力があるオヤジといった具合で今までのシリーズの柴舟に近いイメージか。

そしてラストボスのバース、この異形の風貌は本当に生き物なのか否かはともかく、エネルギー体の腕をオプションに闘うその圧倒的な姿は見る者を圧倒する。とはいえそうそうデタラメな闘いというわけではなく、コツをつかめれば攻略は可能かもしれない。後に今までのボス等の思念を受け継いだ設定もあり、これは他の記事からすれば“力の滓”ともいえるだろう。はたして彼の存在意義はいかに、そもそも他の新キャラとも関連はあるのか。これに関しても興味は尽きない。

以上彼ら新キャラについての換装はこんなところ。今更ながら本音を言えば、ⅩⅢからのキャラ数の大幅増は期待した通りで既存キャラの登場を期待しただけに少しばかり物足りないのだが製作者側の熱意と思い切りと見れば幾分か納得はできているが。

あと今作の従来キャラについてはこれと言って挙げるべきものは今のところはないかもしれない。そういえば2003(Ⅹ)からⅩⅢまでの桃子を除くアッシュ編のキャラが登場しないのも意図しているかもしれない。そして本来ストーリーがない形で行くのも今となれば正しいとも思えてならない。

結局無難な形のストーリーで締めくくった感もあった今回のⅩⅣ、ここはシステムとキャラクター性で勝負し、ひとまずの格ゲーの面白さを思い起こしてくれたことはい大きいだろう。これがスポーツ化するのは致し方がないとして、初級者や一般プレイヤーにもとっつきやすいゲームを目指してほしいとも願う今日この頃であると述べて、今回はシメたいと思います。

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