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禍福のアンバランス:のび太の危機意識<本当は怖いドラえもん>

さて今回は日頃のび太くんに降りかかる災難について。特に天災、地災の類を中心に取り上げることとして。

まず降りかかる災難について何とか対策を立てようとするも、まずドラえもんが心がけを説きつつ結局ひみつ道具で何とかしようとする。たしかにかかる災難の質量やそれに対するのび太くん自身の危機管理能力よりもまず心がけが大切なのだ。もちろんその結果がいかなるものになるのかは別の話として。

その危機管理能力の一つ、災難を予測する能力について、ドラえもんのお話ではどういった扱いになるのかをひとまず述べたい。

 

『さいなんにかこまれた話(さいなん報知機)』

この日もいろいろ災難にあったのび太くん。それを予測できればということで『さいなん報知器』を借りるのび太くん。ところがいざ外に出るも結局災難の可能性だらけで、しまいにはなったブザーがうるさいと近所の人に水をかけられてしまった。つまりは道具そのものがのび太くんにとって災難の原因となったそうな。

 

『災難予防機』

ある日ジャイアンに野球に誘われたところ、行けないことを伝えんと電話らしき道具が置かれていたので連絡を取ろうとしたがジャイアンについての災難を告げた。はたしてジャイアンは母ちゃんの尻に押しつぶされ道具のとおりになってしまったことについて、ドラえもんからそれが『災難予報機』なる道具だと説明される。しかし災難を知りえてもそれを回避し得ないと告げられるも、せめてしずかちゃんの災難を防ごうとする。結局はゴキブリの着ぐるみをした芸人さんにのび太くんが突き飛ばされて身代わりになってしずかちゃんの災難を回避し得たそうな。

 

さてこの2本から描かれるお話の本質として「いかに災難を予知しても、災難をそのものは回避できない」というくだり。これについては運命論やら無情感やらが絡んでくるだろうけれど、平たくいえば「その方がオチ的に面白い」ということにつきる。

まず前者については災難予報のつもりがかえって災難を引き起こした。これも道具の欠陥かと読めるけど、初期作品の要素つまりは笑い話と読めるから、あまりとやかく突っ込むこともないか。

後者の危機はのび太くんがかばった形で回避できた。あとナンセンスなハプニングの謎解きの要素でまとまっていたか。

たしかに運命論やら無情感やらで考えれば「回避できない運命なら、座して受け入れましょう」という文句で終始しているようだ。たしかに『ドラえもんの大予言(1巻)』や『いつでも日記(10巻)』あたりがそれにあたるが。

しかしそれらすべては「日常生活においてのハプニング」にとどまっていて、結局はたいしたことはないと笑い飛ばせていたのだ。とはいえやはり後期になって次第に笑い飛ばしきれない事態にも陥りがちになってしまう。

それでも最近になって災害対策、ことに地震のある程度の予測も成され、人々の防災意識は高まっているもとになっているともひとまずは信じたい。

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