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第31話:無音の戦争<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

SAUとアーブラウの紛争が、意図されたかどうかは知らぬが、偶発的に起きた事故で引き起こされた。対するSAUはギャラルホルンが、アーブラウには鉄華団とガランの傭兵隊が付いている。しかし戦況は膠着状態のまま半月が過ぎ、タカキたちもただ流されるまま戦場のただなかにいた。

それは調停のために派遣されたマクギリスも同じこと。しかし戦況の混迷はマクギリスにも読めていた。その巧妙な戦略にひとまずの静観をせざるを得ないとみえるが。

そんな中でも被害を出しつつタカキたちも戦況を維持していく。しかし次第に押されていき疲弊を隠せない中、ガランが労いの言葉を投げかける。それがどこまで本心でどこまでが演技なのか、タカキらに知る由もないが。しかし他の団員たちは戦う意味すらつかみかけいる。それをタカキは労い、アストンは叱咤しひとまず取り繕うのだが、その想いは彼らも同じ。終わりなき戦況に誰もが流されているのだ。

そして味方の主導は次第にガランが掌握、というより彼の掌の載せられているともいえるが。

一方アリアンロッド、ジュリエッタはMSの調整にかかる仮面の男ヴィダールの真意をはからんとし、そしてラスラルとイオクは地球の戦況の推移を楽しんでいるかに見える。

再び戦場に発つタカキたち。奮戦しつつ着実に戦果を上げつつあり、アストンにタカキも迷いを振り払い、未だ先が見えない戦況によくよく持ちこたえている、かに見えた。

一方でホタルビにて地球への航程の長さにいらだちつつも、各員自分ができることを成していた。ここでも情報の少なさが、というより情報の操作も勘ぐりつつも。

ラフタたちに呆れられつつも趣味の肉体労働に打ち込むのみの昭弘。一方でトレーニングと整備を済ませ次の指示を仰ぐハッシュに三日月はひとまず休養を取るよう言い渡す。何もしないのかと不満を表すも、ユージンの叱咤でひとまずは納得はするのだが。たとえそれがオルガの受け売りだとしても。誰もがタカキたちの無事を祈って地球へと向かっているのだ。

変わって学校帰りのフウカ、帰り際に療養中のチャドを見舞うもいまだ容体は好転せず。火星よりは設備がいい分治療に時間がかかるというがはたして。彼女もまたタカキたちの無事も祈っているのだが。

いまだ激戦のただなかのタカキたち。敵の罠にはまり窮地に陥るもそれを救ったのはガランだった。この時点で彼を失うのはやはりマズいということか。そんなガランもタカキたちを励ましつつ次第に信頼を向けさせていくが。

地球に着いたユージンたち、しかしアーブラウ本土は閉鎖状態にあり降りられない始末。そもそもそれが敵の狙いなのだから。しかしユージンには打つ手があったのだが。

当のガランもラディーチェと連絡を取り、援軍が来ないと踏んで自分の思惑に彼らが乗ったことにひとまずほくそ笑む。

タカキもここに来てガランへの信頼を確かなものにしていた。しかしアストンは未だヒューマンデブリとしてしか自分を現せないことに改めてタカキにたしなめられるが。

一向に改まらない戦況についにマクギリス自身も戦場に身を投じ、ガランもこの予想外の事態を利用せんと、一気に攻勢に出る。鉄華団にも最後の出撃と告げつつ、彼らを危険な戦場へと差し向ける。

最後の出撃、その言葉を信じてタカキたちは発つ。それは破滅への幕開けなのか、誰かにとっての。

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