第27話:嫉心の渦中<ガンダム・鉄血のオルフェンズレビュー>
突如現れた夜明けの地平線団の襲撃を受けいくらかの被害を出しながらも懸命に持ちこたえる鉄華団。そこに三日月のバルバトスが颯爽と現れた。通常は不自由な身体ながらも阿頼耶識では不自由なく操作できる、ますます闘うために特化した人材となった。
そんなバルバトスが地平線団の敵MSを次々となぎ倒していく。ひとまずは退けられたが再始動の直後で時期に動かなくなった。たしかに急ごしらえのもとでの出撃がこたえたか。
その様を目の当たりにしたハッシュは未だそれを認められないでいたが。
作戦の失敗をとがめるアリウムをはねのけ、次の作戦に取り掛かる地平線団。一方でノブリスもアリウムを持て余している。まだ何やらを企んでいるのか。
一方の鉄華団、きたるべき来襲に備えんとするオルガ、一方で味方の被害でショックを受ける新入りメンバーを、進退を交えて諭す昭弘たち。最後に決めるのはあくまで彼らということで。
一方でダンテたちもMSの調整に追われ、そんな中三日月のもとクーデリアが久しぶりに顔を出した。ひとまず雪之丞のはからいでアトラを交え三人水入らずのひと時をおくる。時を経てもあの時と変わらない三人がそこにあったか。
そんな彼らのもと、マクギリスの使いとしてトドが現れ、彼を通じオルガのもと、マクギリス自身が夜明けの地平線団の討伐を依頼し、オルガも訝りつつもそれを受ける。すべては自分たちの目的のために。
ひとまずテイワズのマクマードに承諾を取り付ける。一方でオルガたち鉄華団を快く思わないテイワズ幹部もいて懸念をあらわにするもマクマードもひとまずはなだめるが。
一方地球支部でもオルガの作戦を了承するも、監査役ラディーチェも懸念を示している。なかなかの堅物で扱いにくいか。
一方アーブラウ軍兵士と衝突した元ブルワーズ組のアストンもタカキになだめられつつ妹フウカの手料理を馳走にあがる。二人の真心に未だ実感もわかない彼だったが、いずれ分かるときは来るのか。
そして本部、そこでもあのハッシュがMSに乗せてくれるように直談判する。さらに阿頼耶識を施すよう無茶を言ってアトラに諌められ、反発せんとして三日月に止められる。
ハッシュもまた兄貴分がCGSで阿頼耶識手術の失敗で廃人となったいきさつがあり、自分がその代りとなって強くなろうとしていた。それが三日月に対するある意味嫉妬心の表れとなっていたのだが。
そしてギャラルホルン、アリアンロッド艦隊が出撃していた。彼らもまた地平線団の討伐に動いていたのだ。マクギリスはそれを見越して鉄華団を動かし、ラスタルたちも彼の思惑を利用せんとし、彼に対する優位を保たんとしていたが。そんな彼の元には鉄仮面の男が、これも阿頼耶識の、ってこれはまだ早いか。
そして三日月とオルガ、バルバトスを前に静かに意気上がる。次の戦い、そして大いなる戦乱の幕開けに想いを馳せて。
ともかく今回はタイトル通り、人々の思惑のぶつかり合いが目立ったストーリーだったか。
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