ONE PIECE反省会:ホールケーキアイランド編(その1)
ビッグマム配下となったカポネに連れられたサンジを連れ戻すべく、マムが支配するホールケーキアイランドにたどり着いたルフィたち。一方でルフィの味方となることを改めてマムに告げるジンベエに、落とし前を付けるよう迫るマム。
戻ってルフィたちはサンジの婚約者プリンの導きもあり、さんざん迷った挙げ句にマムが支配するアイランド中枢の惑いの森に迷い込んだ。
一方でサンジも移動国家ジェルマの船にて隔離の身となっていたが。
そしてその先には四皇ビッグマム、カポネ、ジャッジらつわものが待ち構えているのはいうまでもない。ジンベエとサンジ、ついでにペコムズの運命はともかく、その強敵たちにはたしてルフィはどう戦うのか。
ということで成り行きもつれ込んだ四皇ビッグマム編。今回も気になるファクターを中心にレビューを述べたいと思います。
CP0のロブ・ルッチ
ドレスローザ編のラスト、このたびのFILM GOLDにて登場するかつてCP9のリーダーにして六式使いの強敵ロブ・ルッチ。そんな彼がサイファーポールの最上層部たるイージス・ゼロの諜報員として再登場したいきさつについて、本編の前に軽く考察したい。
CP9外伝においてエニエス・ロビー陥落の責任を負わされ、一時政府に追われる身でもあった彼だったが、追っ手を退けかつての上司たるスパンダムにお礼参りをせんと告げる。
それが今ではCP0の主要員としてスパンダムをもアゴで使っている。
そういえばスパンダムは父親のスパンダインに対処を求めたいきさつがあったが、その対処の結果がこれというのも、まず息子の無事が確保されればこの妥協はありか。あるいはスパンダイン以外の政府高官がルッチの利用価値を認め助言したとも考えられる。
もしかすると彼のこと、お礼参りの勢いでサイファーポールごと乗っ取ったかもしれないのだが。
いずれにせよ任務の一つとはいえ、GOLDを含めて再びルフィたちに立ちふさがることは間違いない。あとそうなればカクやカリファ以下、他のメンバーも登場の機会もあるだろう。
ヴィンスモーク一族とジェルマ66
サンジ離脱の一因となったヴィンスモーク一族。かつてサンジもその血を嫌悪して幼くして家を飛び出した経緯がある。
さておきそのヴィンスモーク一族。世界の裏で暗躍するジェルマ66なる組織を束ねている。
当主のジャッジはその圧倒的な実力とカリスマで配下を束ね、まさに自らの手足として使役していたのだ。
兄弟のイチジ、ニジ、ヨンジと比べでき損ないと見なされて疎んじられ、姉のレイシャも女ながら嫌悪の念をあらわにする。それほど嫌っていた一族のもとに今サンジはとらわれているというが。
四皇ビッグマム
四皇の一翼を担い、ホールケーキアイランドを拠点とする海賊ビッグマム、シャーロット・リンリン。
ある意味欲望に忠実がゆえに海賊として高みに上り詰めたともいえる。
ことに食欲となれば身内をも容赦なく喰い尽くすほどである。
身内といえば、海賊としての活動に伴い、多くの男を漁って数多くの子供をもうけている。ことに女の子となれば名のある海賊に嫁がせて勢力を拡大する、いわば政略結婚も行うしたたかさや狡猾さも併せ持っている。
そういえばサンジの婚約者たるプリンもマムの娘の一人で、その芯の強そうな印象はともかく、魚人島にての終盤チラッと見えたが額の目が隠されていた。それに伴う能力が顕現される時、どんなことにあいなるか。
それからその子供たちを産み落とした後で打ち捨てるというのも結局お役御免ということで結構非情なところもある。
そして彼女の能力“ソルソルの実”人の魂の力、いわゆる寿命を切り取って操り、その寿命を他の物質に分け与え自分の下僕とする。これはモリアのカゲカゲの実に近いものだなとは思う。でも相手は四皇、それにはない能力でルフィたちを翻弄することかもしれない。
それからかつてスリラーバークで力を貸したローラ、やはり彼女もマムの娘であったことは改めて分かったことなのだが。
そんなわけで当面の相手たるジェルマのジャッジと四皇ビッグマム、いずれも強敵ながらももし味方になるとしてもこれほど厄介な相手はいない。とはいえルフィの性格から人をねじ伏せて支配するやりかたは気に入らないのでやはりやっつけなければ気が済まないことだろうけれど。
いずれにしても、そんな彼らの次にはカイドウという超強敵が待ち構えているからこれも油断はならない。
これらをひっくるめてこの夏から秋冬にかけての展開にひとかどの期待はもちたいものなのだけど。
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