第18話:スナイバル・ドラゴ・ギラ<今更ながらビルドファイターズ・トライレビュー>
統立のシキ三兄弟の周到な罠をくぐり抜け、反撃に転ずるファイターズ。しかしシキ三兄弟のSDガンダムも合体し一機の巨大なドラゴン型の期待に変形する。それはアラン曰く学園入学を果たせなかったトシヤの復讐と執念の傑物という合体MSスナイバル・ドラゴ・ギラだったのだ。
かつて幼い頃に将来を期待されてた彼の、それが破れたが故芽生えた憎しみだった。
一方でミライのインタビューを受けるグラナダ学園の監督シード枠からの出場ということで、あのルーカスをはじめとするつわものがひしめいているだけに予断は許されない。
インタビューを終えてセカイのもとに向かわんとするミライに、監督も興味を持つ。やはりラルさんを通じて気にはなっていたか。
駆け付けたセカイたちの試合。静まり返った会場、スナイバルの存在感に彼女も脅威を覚えていく。
まず三つ首から繰り出す圧倒的なビーム砲。加えてエネルギーシールドとまさに攻防一体の怪物でもある。逃げようにも狭い出口でうかつに動けない。セカイも立ち向かっていくがまるで歯が立たない。
そのうちまた粒子でからめ一気に勝負を決めんとするスナイバル。ここにきてセカイも攻勢に出んと粒子を引きちぎらんとする。これも諸刃の剣とカワグチは危惧するのだが。それでも己の心と体をかけて呪縛を解いた。
天井を砕いて活路を開くもその隙に砲撃するスナイバル。フミナのサポートで防いでひとまずは地底から脱出できた。フミナ、ユウマの砲撃で城と地下洞を崩壊していく。崩れる岩盤に押しつぶされるスナイバル。しかしそんなもので倒れる敵ではない。しかも技を研究され力押しでは通用し得ない。そのうちバーニングのダメージがセカイに伝わってしまった。しかしなおもセカイは立ち上がる。しかもトシヤの心を、憎しみを感じたと告げる。あずかり知らぬことながらガンプラとバトルの本質から外れていると指摘するセカイ。渾身の力を込めて勝機をつかまんとするバーニング。スナイバルの砲撃とシールドを破り、確たるダメージを与えて力尽きる。セカイの戦いに応え乗り出したのはフミナ。ここはSD系同士で立ち向かうということか。しかしウイニングは分離合体の末、リアル形態に変形したではないか。誰もが感嘆する中、エネルギー効率が格段に向上したその機体で、頭部のウイニングビームでスナイバルを貫き、ライトニングの砲撃で頭部二つを撃破する。
そしてトシヤの執念と憎しみの一撃をフミナが打ち破る。その際、フミナの想いにかつてガンプラに込めた思いを思い出すトシヤ。彼を縛り続けたその負の想いとともにスナイバルは倒れ、ファイターズが勝利を収める。しかしセカイの腕のダメージは相当なものだった。すぐさま医務室へと運ばれるが、あのフードの男がセカイに敵意をあらわにする。何やら新たな奥義を授けたことに対してだがこれはいかに。
そしてトシヤたちシキ三兄弟、そこにウィルが待ちかまえ、純粋に試合をしたかったと告げる。そこにこそ彼らが求めていた答えがあったかもしれない。つまりはわずかな野心からの心の隙がトシヤを堕としかけたということか。いずれにしても最後のウィルの一言が彼らを救ったのだ。
一方グラナダ学園、仕合を順調に進めていくが、やはりルーカスは温存していくのか。
そしてセカイ。大した負傷はしていなく体力もじきに回復するという。フミナもユウマもセカイを案じつつ自らの力でも戦い抜こうと改めて誓うのだった。そして今の自分たちに出来ることをするのみだった。
しかしそこにシアが現れセカイを案じつつフミナのウイニングにも気にかけていた。それに関しては純粋な思いで応えるのだが。あくまで純粋な対戦者として。
肝心のバーニングの破損が著しく完全な修復に手間取りかけていく中、姉のチナが連絡をしてきた。セイから渡された品、それはバーニングの予備パーツだった。かつてはレイジ用の機体だったそれをセカイが受け着いたのを機に彼のために託したものだった。つまりはセイは今でも彼なりに戦っているのだということか。
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