ぼくは、ロボット:コンピューターに神は宿るのか?<本当は怖いドラえもん>
以前どこかの大学で「ドラえもんは生き物か否か」といった議論がなされたことでしたが。まず編者の意見では「マンガのキャラクターの観点から生き物たりえる」ということで。
それに対して藤子F先生はどういった考えだろうか、ひとまずの予測をまじえて考えてみたい。
一概にロボットの頭脳はコンピューターだというのは今も昔も常識である。そのコンピューターの中身、つまりは基本的な構造について、思考を司るCPU(中央演算装置)、記憶を司るRAMとROM等内部記憶装置と今の我々は大まかに述べることができる。
ところがF先生はそのコンピューターの構造についてそんなに考えてはいないきらいがあった。つまりは“コンピューター”というひとつの機械が意思や感情、ひいては心を司っているのだといった認識で描いていたのだろう。いってしまえば“機械の脳ミソ”と。
しかしこういった考えはその当時は一般論としての多くの人の認識でもある。
その転換となったのは、やはり80年代前後のパソコン普及を受け『ゲームセンターあらし』のスピンオフ的な作品たる『こんにちはマイコン』にて、当時の小学生にもコンピューターの基礎構成とそのコンピューターを動かすプログラムについて語られ。続いてテレビ東京系でも基本的なパソコン知識を中心とした『パソコンサンデー』が放映されたのだ。これが一般の人にもコンピューターについての認識が広まる契機となり、今日のパソコン、スマホを中心としたコンピューターが生活に息づいたことは今更語るべくもない。
ついでに述べるならば、F先生もハードウェアとしてのコンピューターはかくいった認識ながらも、ソフトウェアに関してはカセット(能力カセット『のび太もたまには考える』)やディスク(メモリーディスク)といった認識くらいは理解できていたことだろうけれど。
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