第7話:素組みのシモン<今更ながらビルドファイターズ・トライレビュー>
続いての相手は水陸用MSを得意とするチーム。しかも彼らに好条件の水際のステージ。しかし北氷地帯なので水面が凍り付きそれどころではない。まあ結局ファイターズになす術もなく敗れ去った。やはり何しに来たんだろうか。それは勝ったセカイたちも物足りないようだった。
気を取り直して次の試合、そこの勝者が次の対戦相手となる。一方はF91・CV系のMS、もう一方はデスティニーを中心の素組みのモデルを使用するが。いざ試合となればまず僚機2機を落とされるも真ん中のデスティニーが相手チームを圧倒していく。その無頼の強さに感じ入るセカイたちだったが。
その日の試合後、セカイたちの前に先の常冬中のチームが現れ、次の試合に駆らせるよう懇願する。実はリーダーの諮問の弟は病弱で、その弟のために今まで打ち込んだボクシングをやめてバトルに臨んでいる。しかもあの素組のガンプラが弟の製作だというのだが。
だからと言ってセカイたちにも負けてやるわけにはいかないが、相手の気持ちにもユウマやフミナは少し揺れ動きかけている。そんな彼らをラルさんは、自らの戦う意味を問うていると踏んでいた。次の試合にこそそれが重くのしかかっていること、それをあえてラルさんは見守らんとしている。それこそセカイたちのさらなる成長と信じて。
次の日セカイはシモンの弟の病室にいた。そこで自分のガンプラを見せその造り込みに感じ入る弟。そこにシモンが入ってきてセカイが次の試合で勝つことを宣言する。それに闘志を燃やすシモン。そこにはフミナもその弟のために見舞いに来ていたのだ。
後にフミナもセカイの真意を問うてから自分たちの覚悟を確かめ、一方シモンも仲間たちの差し出口をとがめる。まあこれも当然の成り行きというか。それでもその想いに感じ入り勝利を誓う。
そして迎えた準々決勝。改めてお互いの誇りと信念をかけた試合が開始される。
先の叱咤に奮起してか仲間たちもユウマ、そしてフミナ相手に奮闘して食い下がる。彼らの戦法はユウマとフミナを場外に落として相打ちというものだった。それは二人のわずかな迷いをついてのことだったが。
ともかくも試合はセカイ、シモンのサシの勝負と相成った。まずバーニングがデスティニーの武装を叩き落としても、なおシモンにはご自慢の拳がある。性能の成り行き上お互い譲れない思いを拳と拳に込めてぶつけ合う。
お互い満身創痍の中、試合はもはや、かつては拳一つにすべてをかけた男と男の戦いにと昇華していく。しかし勝負はシモンの拳をセカイが捕らえ、全身で決めていく。次元覇王流はやはり打撃だけではなかった。しかしシモンの右手が勝利への執念でよみがえりセカイを捕らえる。
そして一旦離れたかと思えば、すかさずセカイがとどめの一撃を放ち決着をつけるのであった。
試合に負けたものの、弟も自らのガンプラ造りの精進を誓い、シモンもそれに応え再戦を誓う。
実はセカイも迷いがあったが、ガンプラに向き合う弟の笑顔をみて、偽りない心で戦いにのぞめ、それが本当の勝利につながったのだ。
フミナもぎこちないながら、ユウマたちもそれぞれの想いでセカイの想いに感じ入るのだった。
ところで先の転校生、ガンプラ学園から入ってきたというが、一体どういうことか。
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