第22話:まだ還れない<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>
ビスケット=グリフォン
三日月と並んでオルガをCGS時代から支えてきた相棒として、また鉄華団の頼れる大黒柱として今までともに戦ってきた。
その彼がギャラルホルン・カルタ隊の猛攻によって命を落としたのだ。
そのカルタ、一瞬の隙をついて脱出したが、やっぱりここであっさり殺られちゃある意味興ざめともいえるから。帰還後追撃戦を図るもマクギリスの養父イズナリオの厳命で帰還の途についたが、ともかく楽しみは最後に取っておくというということか。
ともかく慟哭の雨が島中に降り注ぐのだった。
マクマードが用意した輸送艇で、ビスケットを弔う三日月らメンバー、一緒に還ろうとシノが呼びかけるも三日月はまだ帰れないと応える。すべてを終わらせるために。一方で肝心のオルガは未だ放心状態か。
一方マクギリス、カルタの失敗を受け、彼女の不手際としぶとさをなじりつつ、ガエリオの帰還を告げられる。一方イズナリオもまたフリュー女史とともに作戦失敗を案じ、次の手を打たんとしていたが。すべては自らの地位の確立のため、ひいては地球圏の支配権のために。
そしてアイン、未だアインの阿頼耶識を組み込むことを決めかねている中でマクギリスが訪れ、先に告げんとしたシステムの秘密、すべてはかつての厄災戦を終わらせるために開発した、まさに人の能力を超えたシステム、それが阿頼耶識システムであり、ガンダムフレームであり、そしてそれらを駆使して戦乱を終わらせたギャラルホルンであったのだ。そしてガエリオもまた今のギャラルホルンにこそ彼が必要な存在だという。それを踏んでマクギリスはとある研究施設へと誘い、ガエリオに阿頼耶識で強化したアインとともに鉄華団討伐を促すか。
その際内通者の存在を示唆したマクギリス、ガエリオはそれについて腐敗しきったが故のことと憤っていた。しかしその内通者がその腐敗を一掃するためにアインたちを、養父やアルミリアを、そして鉄華団をも利用するということか。
未だ閉じこもるオルガにタカキたちも戸惑いといら立ちを禁じ得ず、アトラもまた何かをしなければやりきれない想いの中、雪之丞もメリビットも対処をしかねていた。そして宇宙のユージンたちもビスケットの死に驚愕する。誰もがリーダーであるオルガの指示を待っているわけだけど。
一方でクーデリアはアラスカからの陸路で目的地へと向かうルートを提案するとともに蒔苗の腹心の議員に根回しを要請する。
蒔苗もクーデリアの駆け引きとみて彼女の真意を問うも、クーデリアはただ民衆の希望たる革命の乙女の役を全うすると応えるのみ。まず彼女の真意はそれだけど、蒔苗は何か別の意味を読んでいるとみえたが。まだまだ腹の探り合いは続くのか。
あとラフタたちも名瀬に拾われたと今更ながら語った。つまりはオルガたちと同じようなものだという。そんな彼女たちもオルガを信じて待つという。メリビットもいろいろと気遣っているのはやはり大人がゆえのことだろうか。
そして三日月は未だ伏せったままのオルガににじり寄り次の指示を問う。すべてはオルガを頼って自ら望んで汚れ役を担っていた。そもそも空っぽな自分を導いたオルガの想いに常に応えんとし、今もまたオルガを必要としているのだ。言い換えればオルガにはもう一人、陽のビスケットに対する陰の三日月という相棒がいたということだ。ともかくもそれらの想いをぶつけた三日月にオルガもそれに応え、改めて来襲するギャラルホルンすべてを撃破すると告げる。
そんなオルガの宣言にメリビットは危惧するが、もはや彼らを止めることはできない。
アンカレッジに着港した輸送艇。舞台を陸上の輸送鉄道へと移しそこでの激闘を予感させる、といったところか。
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