第24話:未来の報酬<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>
ようやくエドモントンへとたどり着いた鉄華団。その行方を阻むギャラルホルンの大軍勢、徐々に損傷を重ねていく彼らには戻るべきものがないと同じく往く場所もどこにあるのかとメリビットは懸念するのだが。ともかくアーブラウの代表選挙までもはや時間がない。そんな中当事者の蒔苗はその状況を表面的には楽しんでいるとみているのだが。
一方のギャラルホルンも犠牲を払いつつも防戦一方でうかつに手を出せない。
一進一退の戦いが続く中、物資もなくなりつつあり、子供の隊員までも動員せざるをえなくなり、オルガは最後の攻勢に出んとする。それは三日月をはじめすべてが承知の上だった。
一方で首都の議事堂でも事態の重大さをひしひしと感づいていた。
そんな中で最後の檄を放つオルガ、ここにいる者たちの命、今まで命を落とした者たちの思いの分までもかけて自分たちの未来を得るための戦いを始めるのだ。それを暴挙と見なして必死に止めんとするメリビットももはや止めることができない。同じくギャラルホルン、ガエリオもまた己の誇りをかけて未来を得んとすることでは同じなのだ。そう、最後に向けて誰もがもう立ち止まれないのだ。
その最後の攻勢にはじめ勢い押し込むオルガたちだったがいかんせん多勢に無勢。やはり犠牲を出し次第に押し返されていく。しかしユージンたちがブルワーズからの加入組と合わせて降下し、援軍に回りやっとクーデリアたちの進路を確保する。
一方の三日月たち。MS隊を次々と撃破していくがそこにキマリス、そしてあの阿頼耶識システムに取り込まれたアインが巨大なMSで現れた。火星からの因縁から瀕死の重傷を負うに至り、まさに生きた機械として圧倒し、アジー、ラフタ、そしてシノまでも斃していく。その流星号、本来上司のクランクの機体を取り戻したと誇るアインは、なぜかクーデリアが蒔苗とともに市街地に向かっているさとり、一気に突き進んでいく。そしてそれはエイハブリアクターに頼る都市の機能が停止してしまうということだ。
そしてアインはオルガたち、ひいてはクーデリアの眼前に立ちはだかるのだった。
三日月もそれを察知し駆け付けんとするがガエリオに足止めを喰らい動けない。
立ちはだかるアインにクーデリア。すでにアインはシステムに取り込まれた影響からか。彼女を見かけるやシノたちをその手にかけた凶刃を振り下ろさんとした。しかしそこに駆け付けたのはバルバトス、三日月がクーデリアの危機をひとまず救ったのだ。
それはキマリスの攻勢を振り切ったということだ、それは1機のMS、モンタークのグリムヒルデ。そしてその仮面を取り、マクギリスとして友の前に、ひいては己の秘められた野心を果たすべく立ちはだかったということだった。
ここに本当の未来をかけた最終決戦が、その決着を付けんとしていた。
三日月とオルガ、クーデリア、そして鉄華団やそれらを取り巻く人々、その目指す未来は、そして生き残るのは果たして誰なのか。そしてその帰趨はいかなるものなのか。
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