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第25話:鉄華団<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

暴走したアインを食い止めんとバルバトスが食い止める。オルガが何とか蒔苗を助け出し、いよいよ本気を出す三日月。もはや戦闘マシーンと化したアインの意思が何であれ、退く理由はもはやない、もとより退く気もないが。いずれすべてをひとまず終わらせるために。

一方ガエリオの前に現れたグリムヒルデ。モンタークの仮面を外しマクギリスがキマリスに挑む。マクギリスの秘めたる野心。力で世界を統べ、押えつけんとするギャラルホルンの歪みを糺さんと。そのために鉄華団を利用し、またある意味その歪みの中~支配の中枢にいたセブンスターズの一員である、かつて自分に恋い焦がれたカルタをけしかけた末死なせ、今まさに親友である、否親友であったガエリオをも手にかけた、その際に妹アルミリアを幸せにすると約束して。そしてその矛先はいずれ養父イズナリオ、自分をファリド家の後継という手駒として迎えたその男をも、いずれは。そして今、忌むべき戦闘マシーンと化したアインを三日月が倒してくれればすべてはうまくいく、ということだが。

議事堂に到達したクーデリアと蒔苗、無事送り届けたオルガは再び戦場へと駆け戻る。苦戦している三日月の力となるべく。そしてすべての仕事を終えたとタカキを通じて隊員たちに告げ、そして生きて帰るようにと呼び掛ける。つまりは戦い抜いて出の勝利と生、それを今までため込んでのオルガの叫びだった。それを雪之丞、そしてメリビットも感じ入っているのだが。

アインに倒された流星号たち、安否を気遣うヤマキ。まずはシノは無事。何とアジーとラフタも怪我は大したことはなかったのか。

アインとの激闘は続く中、やはりグレイズに取り込まれたかれはもはやアインではなかったか。その隙のない動きに一応冷静に勝機をつかまんとする中、その動きを一時封じてから、アインの物言いから反応してかクーデリアやオルガを護るべくバルバトスの力のすべてを自らの意思で引き出さんとする。三日月に流れる血涙、それこそが彼が自らの意思の総てであるかのごとく。

議事堂の蒔苗は自分の演説の前にクーデリアに演説の場を譲る。まあこれも自分のためでもあるのだが。ともかくこの場で今までのことを含めこの世界の歪みを訴え、それを質すよう呼びかける。果たして大勢は蒔苗に大きく傾いていく。

アインと三日月の死闘は最後オルガの叫びでの奮起によって、その純粋で歪んだ意思とともにグレイズが貫かれて沈黙した、彼もまた惜しい人物だったが、まああんな姿で、本当の意思でない妄執のみで生きながらえるより、理想を胸に死んでいった方がより救いとなったと非情ながらも思うわけで。

ともかくも戦いが終わり、蒔苗がアーブラウの代表に再選され、三日月もまたオルガとともに目指した地平にたどり着けたかと問う。二人が見た夕日もその一つとオルガは応えるが、しかしそれですら途上でもあると理解していることだろう。

数日後、蒔苗とクーデリアとのハーフメタルの利権についての交渉から鉄華団保護の約束を取り付ける。

ギャラルホルン本部ではイズナリオが失脚しひとまずマクギリスが取り仕切ることになる。そのマクギリス、ガエリオの死に悲しむアルミリアを抱きしめてなだめるが、やはり自ら手をかけた際のあの言葉には偽りはない。とはいえ先にマクギリスの右腕とうそぶいたトドを含めてそれもどうなることやら。

地球圏外では反ギャラルホルンの動きが活発化し、ノブリスもマクマードのもとでこれからの身の振り方を模索している。そのノブリス、果たして彼らをどう利用とせんとするのか。

そして鉄華団、生き残った者たちは死んでいった者たちの分までこれからも生きなければならない。駆け付けた名瀬らもラフタらの無事を知る。こういった意味でも生きていてよかったかな。一方で多くの仲間を死なせた自らを悔いるオルガに、彼らの生の責任を果たしたと今までの労をねぎらう。そう、初め対峙したころから名瀬が問いかけた答えオルガ自身が身をもって示したことを、ひいては団長としての責任を果たせたと名瀬も認めたということだ。

三日月はあの戦いから右目右腕が不自由になり、MS操作以外役に立たないとも告げる。こと戦いに至ってはこれもいいかとは思うが、これからの生き方にどのような影響を及ぼすか、それも余計なお世話だとは思うのだけれど。

一方でクーデリアは地球でやり残したことがあり、そのまま残ることになる。いずれ彼女との再会もあるのだろうか。

ともかくも故郷へと帰還せんとする鉄華団、次なる活躍のため今はその身を休めるのみだが、これからのこと、今以上の世界の混沌に立ち向かうか、はたまた見せかけの平穏の中数多の組織とのシノギを削り合うのか、今はただ彼らが再びまみえるまで我々は待つのもいいだろう。

そして最後に一言、キャスト、スタッフの皆さん、今までご苦労様でした、そして半年後またお会いしましょう。

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