世の中いじめっ子だらけ:いじめの流儀(その3)あるいは叱られる流儀というけれど<本当は怖いドラえもん>
さてドラえもんにおけるいじめの流儀について、今回は多方面で受けるいじめについて述べたい。
まず具体的にいえば、学校では遅刻や宿題忘れなどで先生に叱られ、放課後ジャイアンやスネ夫にいじめられ、ついでにしずかちゃんが出木杉くんとくっついているのを見てイヤな思いをして、帰りにママにいろいろな理由で叱られ、挙げ句の果てにドラえもんに助けを求めんとするも、かえってのび太くん自身の問題を指摘されお説教を受けたりもする。
それでもその後なんやかんやでひみつ道具を出して問題を解決せんとするのだが。結局最後期ではこれもままならなくなる。
このように中期辺りからお約束になったシチュエーション。そして挙句の果てがこのお話である。
『町内突破大作戦』
この日も学校に残されたのび太くん。たまらず学校を抜け出して帰ろうとするもジャイアンともめ事をおこして逃げるも、マンガ10冊をかけられてみんなに狙われる。心配して駆け付けたドラえもんの助けもあり、最後ジャイアンに追い詰められるも、母ちゃんに止められひとまずは難を逃れる。一安心して帰ろうとのび太くんだが、家にはママと先生が待ち構えていて結局みっちりと叱られる羽目になったそうな。
このように周りからいじめられ、追い詰められるといったお話は探せば結構ある。このお話でも最後のび太くんにも「叱られる理由」もあるだろう。それでもあえて悪く例えるならば、それすらも「いじめの口実」ということにもなる。
結局どこにも逃げ場はなく、自分の力で乗り越えなきゃいけないといった教訓も込められているけれど。それならばメゲない心をもって乗り越えていくというシチュエーションがあって当然だけど、結局おおかたはいろんな理由を付けてメゲるオチでシメられているから始末が悪い。これも努力をバカにしているといえるかもしれない。
やはり後期になるにつれてのいろんな意味でF先生も追い詰められたが故のこれらのお話なんだなといっただなと痛いほど思う今日この頃ですが。
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