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予想企画小説・ファイナルファンタジー・タクティクス・ジ・アフター(その1)

さてみなさん、今回からの企画小説は、かつて旧スクウェアの名作の一つである『ファイナルファンタジー・タクティクス』

実はかねてから編者も構想を練っていた、FFTのキャラクターたちのその後の物語を大胆に予想してしまおうということでひとまず書き上げたつもりで。この度公表する運びと相成りました。

なおこの作品はご承知のとおり、実際のスクウェア・エニックスの作品とは直接は関係がありませんのでその点をご了承お願いします、ほんとうに。

ひとまずはこういったところですので、それでは、ごゆっくり。

 

かつてイヴァリースを二分した“獅子戦争”一人の英雄がその戦乱を平定し、英雄は新たな王となった。しかしその裏面で蠢いたものの存在、そしてそれを鎮めた勇者の存在は誰も知らない。これはそれらの事情を踏まえ、その当事者たちのその後を描いた物語である。

 

・新たなる旅立ち

威鴎国境近く、チョコボを駆る二人の男女がいた、かつてはイヴァリース武門の頭領ながら獅子戦争の混乱で没落したベオルブ家の末裔、ラムザとアルマの兄妹であった。ことにラムザは教会の陰謀で異端者の烙印を押され、国を追われる形での旅立ちである。

アルマ「にいさん、これからどうするの・・・・・?」

ラムザ「さあ、この国にはもういられないし、やることはすべてやった。あとはディリータに任せるのもいいさ・・・むっ!」

身構えるラムザ、しかし現れたのは元聖堂騎士メリアドールだった。

ラムザ「なんだ、まさか君も来たとはね」

メリア「あなたたち同様に私もこの国にはいられないから。あなたと一緒に行くのもいいかもしれないと思ったから」

ラムザ「そうか、それもいいかもしれないね、でも他のみんなはどうしている」

メリア「ムスタディオは故郷の町にお父様と一緒に暮らしているわ。教会ももはや手は出さないようだから。それにアグリアス様はシモン先生の友人の枢機卿の預かりとなって、後のみんなはマラークが面倒を見るってことよ」

ラムザ「そうか、これで心配はなくなったな」

ということで、ラムザたち兄妹に加えてメリアドールもはるか東へと旅立つのであった。

しかしややあって騎士の一団が彼らの前に立ちふさがった。

「ラムザ=ベオルブ殿ですね、よろしければ我々とご同行願えますか」

ラムザ「何者!?

「我々はオルダリーア、ラナード王の使いとしてラムザ殿をお迎えに参りました。まずはこのお手紙をご覧いただきたく思います」

と、騎士は一通の手紙をラムザに手渡す。それは、父バルバネスのものだった。

手紙には先の50年戦争において戦乱の終息を望む自分に対し、主戦派だったダイスターグが近いうち自分を排除せんとすること。それに続きラムザをも排除せんとするだろうとふんで、もしもの時には鴎国に亡命、保護するようにと、かつての和平の親書とともに私通としてラナード王に送られたものだった。

ラムザ「なるほど、父上がそのようなことを、ラナード陛下のご厚意はありがたいのですが、僕、いえわたくしは教会より異端者の烙印を押されています。そんなわたしをかくまうとなれば・・・・・」

「ラムザ殿と同じく教会により異端者として国を追われた者は数多おります。悪いようには致しません。なにとぞ国王陛下並びにこのソリドールをご信頼頂きたいのです」

ラムザ「分かりました、この上はこのラムザ=ベオルブの身を鴎国に委ねましょう」

こうして、非公式ながらもラムザは鴎国の客人としてひとまずこの身を委ねることになるのだが。

 

・陰謀

「・・・そうやって、みんなを利用して、ラムザのように、いつか私も見殺しにするのね・・・・・」

町はずれの教会跡、悲劇はさりげなく始まった。ディリータの威国国王就任に先立ち彼と結婚したオヴェリアだったが、いつも通り教会跡で祈りを捧げている彼女にディリータが近付いてきたその時、隠し持った短剣でディリータの脇腹を刺し、返す刃で自らの胸を刺す。

「ラムザ、お前は何を手に入れた、俺は・・・・・」

 

しばらくして兵士を伴ったオーランが目にしたのは、腹から血を流し呆然と立ち尽くすディリータと、転がった短剣を傍らに事切れたオヴェリアが横たわっていた様だった。

「陛下、これは、一体」

オーラン「ディリータ、お前、まさか・・・・・」

オーランたちに気付き、思い出すかのごとくディリータは言を絞り出す。

ディリータ「兵を、集めろ。賊は異端審問会の手の者だ。ザルモゥの残党どもを、一匹たりとも生かしておくな」

こうして、異端審問会本部が置かれた教会、今まさにザルモゥの後任の審問官を選出せんとした矢先のこと。突如新王の軍勢が攻めてきたのであった。こうしてオヴェリア王女及びディリータ王暗殺の容疑での粛清が始まった。

「何をする、我らがオヴェリア姫の暗殺を企てたなどと」

「おのれディリータ、謀ったな」

粛清は女子供容赦なく執り行われ、みるみる屍の山が築かれていった。

「俺の親父は異端者の濡れ衣を着せられて殺され、財産までも奪われたんだ。お袋も妹も、それで死んじまった。お前らこそ真の悪魔だ」

その凄惨な殺戮は人々の審問会への積み重なった怨みが込められたのも言うまでもなかった。

こうして、人々の信仰をかさに見えない恐怖で縛り付けた異端審問会は鮮血と業火のなかで滅び去った。

この争乱から数日後、オヴェリアの葬儀がしめやかに執り行われた。

葬儀の後、オヴェリアの墓前に一人佇むディリータをオーランら近臣らはひとまず場を離れる。その上でディリータは墓前に呟きつつ告げる。

「・・・まだだ、オヴェリア、まだ俺とお前の国作りは終わってはいない・・・・・」

その呟きは誰にも聞こえないほど小さかった。墓の下で眠っているオヴェリアには聞こえないことを承知の上で。

こうして、クレバドス教会の陰の部分はこうしつ払拭された。また同時に教会保守派の不信をわずかに招くに至る。

それでいて、教会の、否イヴァリースの闇の部分はいまだ払拭されてはいなかったのであった。

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