今更ながら魍魎戦記MADARAについて語る
さてみなさん、今回取り上げたいのは、80年代後半から90年代にかけて、角川書店より発売されたファンタジーコミック『魍魎戦記MADARA』をお送りしたいと思います、それでは、ごゆっくり。
はるかな昔、とある村に手足もない奇妙な赤ん坊が川から流れ着く。その赤ん坊は器械の身体を与えられて成長する。
やがて魔物の侵略を受けて、その魔物たちこそが自分の身体を奪った敵と分かり、それらを取り戻すために果てしない旅を始めるのだった。
これがMADARAの頭の物語なのだけれど、
はじめドラクエの影響を受けてかのRPG仕立てのストーリー展開を見せ。やがては敵の軍団に対抗する仲間たちとともに大ボスのミロク帝を倒したかと思えば、未来での復活を示唆して時空の彼方へ去っていく。それをすべての身体を取り戻したマダラが追ってすべてが終わるはずだった。
その後、各時代各世界の神話や伝説の中にたびたひ姿を現しつつ、ついには現代日本にてすべての決着をつけるはずが、その戦いですら世界の理を司る意思によるものであることがわかり、ついにはそのクビキから脱せんと最後の戦いに挑む。
こうして世界ははじまりの世界に逆戻り、否、先の世界とは少しマシな世界へと歩んでゆく、人が人として生きるべき世界として。
と、最後編者なりの期待も込めて述べたけれど、このマダラもファンタジーの名作の一つとして伝えるべき作品だと信じたい。
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