KOFヒドゥンストーリー:キング編MI
さてみなさん、今回のヒドゥンストーリーは、女性格闘家チームの一人、キングのストーリーをお送りいたします。
本来MIは、アーケード版ではチーム制を取り入れたものの、基本はシングルということで、彼女は早々重要視されていないきらいもありましたが、この場を借りて彼女自身にも、まあ彼女の誇りにして余計なお世話とは思いますが、光を当てたくなったということで。
ひとまずそんなところで、それでは、ごゆっくり。
オープニング
男装の麗人にして華麗なるムエタイ使いたるキング。その華麗なる足さばきは男女を問わず多くの者たちを魅了してきた。最近では極限流空手のリョウ=サカザキとの安価が取りざたされているが、本人は意に介さず、今でもつかず離れずの日々を送っている。
今回のサウスタウンの争乱は、はじめ興味を示さなかったが、結局はお節介の虫が騒いだのか、大会への参加を決めるのだった。
第4回戦(対香澄)
・仕合前
キング「久し振りだねえ香澄、相変わらずリョウたちを追っているのかい」
香澄「ああ、キングさん、そういえば最近そのリョウさんと付き合っていると聞きましたが」
キング「ああ、やはりそう来たか、はじめは親父さんが勝手に決めたものだけど、最近まんざらじゃなくってねえ」
香澄「そうですか、でもそれはそうと、こうして手合わせをするのも久し振りですので」
キング「まあ、それもそうだね」
・仕合後
キング「ひとまずこんなもんか、少しずつだけどしっかり精進しているよ」
香澄「そうですか、この場はお任せして、私ももう少し修行を続けることにしましょう」
キング「こうなったらまとめて面倒見てやるよ、あんたのために、そしてあいつのためにも」
香澄「ええ、それも楽しみですね」
第8回戦(対ルイーゼ)
・仕合前
屋敷前広場にたたずむキング。そこにルイーゼが現れる。
キング「ずいぶんゆっくりしてるじゃないか」
ルイーゼ「それでも、事態は切迫しているのには変わりはないから」
キング「どういうことだ、でもいずれにせよ、あんたと闘うのには変わりはないからね」
ルイーゼ「出来るならば、あなたには身を引いてもらいたいのだけれど」
キング「フッ、今更怖気づくのはなしだ、あんたがどんな奴だろうが、この私の前に立つ以上それなりの実力があるはずだ、さあ、かかっておいで」
ルイーゼ「やはり、闘うしかないようね、ここで私に敗けた方が、あなたの身のためよ」
・仕合後
キング「結構やるじゃないか、大口をたたくだけのことはある。しかし今更聞くけど、あんたは一体何者なんだ」
ルイーゼ「それは今は言えないわ、でも一つ、あなたにお願いがあるんだけれど、聞いてもらえるかしら」
キング「ええ、聞いてやろうじゃないか、言ってごらん」
ルイーゼ「これからの闘い、絶対に負けないで・・・・・」
キング「ああ、そいつもあてにしないで待って、って、消えた。まったくおかしな奴だったね」
第9回戦(対デューク)
・仕合前
屋敷の扉の前に立つキング。
キング「この屋敷が決勝の舞台ってところか、さてお出迎えなら受けて立つよ」
扉が開き、中からデュークが現れる。
デューク「ふふ、“奴”に挑まんとするのは貴様か、ほう、お前はムエタイ使いのキング。まず相手にとっては不足なしか」
キング「あんたがデュークって奴か、たしかに実力と風格を兼ね備えているって感じだな」
デューク「それは光栄だな、ならば一言いっていこう。俺を含めここから先、ただの腕試しのつもりならやめておくことだ。身を引いても多少長くは生き延びることはできるだろう」
キング「心遣いはありがたいけど、ここで退き下がるのはやはり私の誇りが許さない。こちらこそ、女だからって手加減はいらないよ」
デューク「やはり誇りをかけねばならぬようだ、よかろう、お前の最期、俺の拳で華々しく彩ってやろう」
・仕合後
キング「もう少し楽しめると思ったらこんなものか」
デューク「よもや、これほどとは、俺とても侮ったつもりはない、しかし」
キング「言い訳じゃないのは分かるけどね、私とて多少の覚悟があって闘ったつもりさ」
デューク「覚悟か、俺が屈辱を晴らすには未だ早いか、ならばこの場は去ることにしよう、せいぜい生き延びることだな」
デューク、去っていく。
キング「さて、これからどんな奴がご登場か、これも楽しみだね」
最終戦(対ジヴァートマ)
・仕合前
中央広間にたどり着いたキング。
キング「さてと、これほどのイヤな気は感じたことはない、隠れてないで出ておいで」
「ふふ、よくぞここまでたどり着いたな、ここが最後の舞台、そして君の闘いもここで終わる・・・・・」
柱の間から、長身の男が現れる。
キング「あんたがそうなのか、一体、何者だ」
ジヴァートマ「君の対戦相手であると同時に、本大会の主催者でもある。”クシエル“を統べる闇の爪、ジヴァートマと見知りおいていただこうか」
キング「“クシエル”か、また面倒な奴が現れたってことか」
ジヴァートマ「この星の闇を支配する、秘密結社“アデス”。その“アデス”が持つ無数のペルソナの一つと思ってもらいたい」
キング「いずれにしてもロクな奴じゃないことは分かったよ。それであんたの目的は一体何なんだ」
ジヴァートマ「強靭な肉体を持つ格闘家を集めるため、と言っておこう。無論、君が魅力的な女性だからといって、その例外ではない。さあ、その肉体を”我々“に委ねたまえ」
キング「やれやれ、単なるデートのお誘いじゃないことは分かってるけど、あんたみたいなのが一番嫌いだね、ここは全力で叩きのめすだけさ」
・仕合後
ジヴァートマ「なるほど、君の強さは認めよう、今日のところは、わたしの負けだ」
キング「まったく、ほんとに気持ち悪い奴だった。あんた一体何者なんだ」
ジヴァートマ「さて、この星を律している“理(ことわり)”すべては君たちの理解を超えているのだよ」
キング「まさかほんとに宇宙人、ってのはなしだ。冗談にしてもタチが悪すぎる」
ジヴァートマ「フッ、いずれ、君もその事実に恐怖することになるだろう、我々は、不滅なのだよ・・・・・」
ジヴァートマ、姿を消す。
キング「消えた、待て、逃げるのか」
その直後屋敷が音を立てて崩れはじめる。
キング「おっと、こうしちゃいられない、私も逃げなきゃね」
エンディング
なんとか屋敷から抜け出せたキング。そこにリョウとユリ、香澄の3人が駆け付けてきた。
リョウ「おーいキング、大丈夫か」
キング「ああ、なんとかね、私もいろいろとおかしな奴と仕合ってきたけど、まさか宇宙人が関わってくるとはね」
リョウ「そうだなあ、まあ何にせよ向かってくる奴は受けて立つまでだ」
ユリ「そういうのはハイデルンさんたちに任せて、あたしたちは久しぶりにパーっといこう」
香澄「ふむ、修行の合間の骨休めも悪くはありません」
キング「そうだねえ、最近料理も身に付いてきたし、こういうのも悪くない」
リョウ「よし、決まりだな、今日はお前のおごりでパーっといこうぜ」
キング「やれやれ、結局こうきたか」
(スタッフロールへ)
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