KOFヒドゥンストーリー:草薙柴舟編MI
さてみなさん、今回のヒドゥンストーリーは、マキシマムインパクトにおける草薙柴舟のシナリオをお送りいたします。やはり重要キャラであるにもかかわらず不遇な扱いの彼も、ひとまずの活躍をさせたいという想いで組んだつもりなのですが。
とりあえずはそういうことで、それでは、ごゆっくり。
オープニング
草薙流先代伝承者たる柴舟は最近退屈な毎日を送る中、何故かハイデルンの傭兵部隊から、サウスタウンでの不穏な動きがあるという情報を入手した。そこにはもちろん息子の京も乗り込んでいたので、ある程度京には迷惑をかけない程度自分なりに事態の収取に乗り込もうとするのだが。
第4回戦(対ちづる)
・仕合前
柴舟「おお、ちづるちゃんか、やはりお前さんも来たのかのう」
ちづる「柴舟先生が来られたならば、私などが出しゃばるまでもないのですが」
柴舟「ううむ、そう言われればのう。わしもそうそう役には立たんのかのう」
ちづる「そういうわけではないのですが、やはり京たちのことはこの私が」
柴舟「まあ何じゃ、ここでひとつ手合わせでもしていかんかね。それくらいのヒマならあるじゃろうて」
ちづる「はい、お願いします」
・仕合後
柴舟「腕を上げたのう、まあわしの方が裏をかきすぎたみたいだからのう」
ちづる「ですが、先生に遅れを取ったのもいまた未熟な証です」
柴舟「たしかにこの場もよからぬ気に満ちあふれている。そいつはわしに任せて、その後で京たちのことは任せたぞい」
ちづる「はい、ご武運を」
第8回戦(対ルイーゼ)
・仕合前
柴舟「ほう、なかなか面白そうな出で立ちじゃのう、お前さんがお次の相手かの」
ルイーゼ「確かあなたは、草薙京の・・・・・」
柴舟「柴舟じゃ、まあ草薙流のことは息子に任せているのだが、しかし今回の事件、お前さんが知っているふしじゃのう、さて」
ルイーゼ「ええ、ある意味あなたの言う通り、でも、この先あなたが闘い抜く覚悟はあるというの」
柴舟「それも愚問よの、このわしに対して精神力のみで闘おうなど結構やりそうじゃ」
ルイーゼ「たしかに、愚問よね、ならば、あなたの覚悟見せてもらうわよ」
・仕合後
柴舟「まあこんなものじゃろ、力のみが強さではないのは改めて思い知ったわい」
ルイーゼ「あなたの強さは、分かったわ。でも、これだけは知っててほしいの。これから対する相手は、人間の常識では、図れない相手だということを」
柴舟「それも承知の上じゃ、何しろ我らはこの星の意思を鎮めるために闘ってきたのじゃからな」
ルイーゼ「そうね、流石は、草薙の先代ってところかしら」
第9回戦(対デューク)
・仕合前
屋敷の扉の前に立つ柴舟。
柴舟「さてこの中が決勝かのう、うむ、中にいるのは分かっておる、出てくるがいい」
扉が開き、デュークが現れる。
デューク「ふふ、“奴”に挑まんとするのは貴様か。ほう、確かお前は、草薙京の」
柴舟「うむ、父親の柴舟じゃ、まあここらであ奴のみに面倒を見させるわけにもいかんからのう」
デューク「そうか、ならば一言いっておこう、俺を含めここから先、ただの腕試しのつもりならばやめておくことだ、身を引いても多少長くは生き延びることはできるだろう」
柴舟「そういうからにはぬしも覚悟があろうて、先代といえど草薙の炎、この身でとくと知るがいい」
デューク「なるほど、まだまだ老いるには早いということか、だがひとかどの炎では、俺は燃え尽きぬよ」
・仕合後
デューク「何だと、まさかこれほどの力を隠し持っているというのか」
柴舟「うむ、たしかにお主は強い。しかし何を焦っておるのじゃ」
デューク「俺が焦っているだと、くっ、しかしお前の言う通りだ。俺にはあまり時間は残されてはいない」
柴舟「いずれにせよ、この先は進ませてもらうぞ。ぬしの分まで闘わせてもらうのは余計なお世話だろうかの」
デューク「・・・フッ・・・・・」
最終戦(対ジヴァートマ)
・仕合前
中央広間にたどり着いた柴舟。
柴舟「ううむ、これは程よい邪気だて、ぬしがその邪気の源かのう」
「ふふ、よくぞここまでたどり着いたな、ここが最後の舞台、そして君の闘いもここで終わる・・・・・」
柱の間から、長身の男が現れる。
柴舟「うむ、ぬしがそうなのか」
ジヴァートマ「君の対戦相手であると同時に、本大会の主催者でもある。”クシエル“を統べる闇の爪、ジヴァートマと見知りおいていただこうか」
柴舟「さて、ハイデルン殿が言うてたメフィストフェレスの裏に、そのような組織があったということかのう」
ジヴァートマ「この星の闇を支配する、秘密結社“アデス”。“メフィストフェレス”も“クシエル”も、その“アデス”が持つ無数のペルソナの一つと思ってもらいたい」
柴舟「して、ぬしは一体何を企んでおるのじゃ。わしごとき年寄りも主の眼鏡にかなったと自惚れてもいいかのう」
ジヴァートマ「無論、君もその中の一人と認めているよ。“我々”の目的は強靭な肉体を持つ格闘家を集めるため、と言っておこう。さあ、その肉体を”我々“に委ねたまえ」
柴舟「いずれにせよぬしは気に入らんから、ここで倒すのもいいかもしれぬのう」
・仕合後
柴舟「久々に本気を出したから少し疲れたのう。さてぬしの力、これほどでもなかろう」
ジヴァートマ「ふふ、流石は草薙の先代、“この星”の意思を鎮める力、ここは私の負けだ、今日のところは」
柴舟「再戦ならば面倒じゃが受けて立つぞ。しかしここは失礼させてもらいたいがのう」
ジヴァートマ「フッ、いずれ君もその事実に恐怖することになるだろう、“我々”は、不滅なのだよ・・・・・」
と言って姿を消すジヴァートマ。
柴舟「逃げたか、まあそれはよかろうて」
その直後屋敷が音を立てて崩れはじめる。
柴舟「ううむ、これはいかんのう」
・エンディング
なんとか屋敷から抜け出せた柴舟
柴舟「何とか抜け出せたか。しかしアデスとやら、たしかに厄介な相手じゃ。ここはハイデルン殿と相談して、と」
柴舟の目の前で、まさに京と庵が闘おうとしていた。
京「ケリをつけようぜ」
庵「貴様の死をもってな」
柴舟「ううむ、あ奴等も相変わらずじゃのう。ここはちづるちゃんの約束どおりに・・・・・」
と、二人に割って入り、大蛇薙を繰り出す。
柴舟「二人とも、これで、終わりじゃあぁぁぁぁ!!」
爆発音とともにホワイトアウト、その後に京の肩を取り帰途につく柴舟。
京「・・・おい、親父、これはどういう、ことだ・・・・・」
柴舟「いつまでも遊んではいられぬということだ。今度こそ本当に宇宙からの侵略者がやってくるからな。それを迎え討つのじゃ」
京「ああ、そうかよ、でも今はぐっすり休みたいぜ・・・・・」
後には倒れ伏す庵の姿があった。
庵「こ、このままでは、終わらんぞおぉぉぉぉ・・・・・!」
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