それにつけてもおカネの欲しさよ:子供と銀行<本当は怖いドラえもん>
さて今回はおカネを預けて増やす“銀行”についてドラえもんのお話を交えて述べたい。まずはこのお話2本から。
『ボーナス1024倍』
パパのボーナス目当てで自転車を買ってもらおうとするのび太くん。しかし思いのほかボーナスの額が少ないことに落胆するが、ドラえもんが銀行の定期預金で預けてもらい、100年間でボーナスを1024倍に殖やしてもらおうとする。はたしておカネが増えたのだが、現在と紙幣のデザインが違うので、当時の古銭、旧札に変えてもらい、その値が張ったものの、結果いくらか増やすことができたそうな。
『フエール銀行』
正月にもらったお年玉がに懲りわずかとなり、途方に暮れるのび太くん。ドラえもんもちゃんと考えて使えとたしなめつつ、そのわずかなおカネのために『フエール銀行』を出した。これはためたおカネを極めて短期間で利息を殖やしておカネを運用する道具なのだが。
~ところがいざ貯めて運用しようとしたら、目先の欲やら融通やらで結局うまくいかず散々な目にあったそうな。
そもそも当時子供の認識として銀行というのは「おカネを預けていれば勝手に増えてくれる」というものだろうけれど、今になってはそうとも限らないことは歴史が証明している。まずおカネが増えるにはそれなりの財源(大まかにいえば元となるおカネ)が必要で、最近はそれもままならないのも語るまでもないだろう。
まず『ボーナス1024倍』は初期のお話ということでそうケチはつかなかったけれど、『フエール銀行』は基本お小遣いの管理といった視点で考えられたが、あまりにも俗世間、言うなれば大人の理屈にはまってしまったのだ。だいたいとんち話とはいえ子供相手におカネでもてあそぶのはやはり正しくないとやはり思う。それでもあの時期にしては初期のような笑い話とも受け止められるけれど。
ともかくそんな銀行にまつわるお話の中でも、やはり子供のころは、わずかなおこづかいからいくらか貯金にあてて欲しいモノを手に入れる。その上でおカネの運用を学んでもいいかと思う。たしかにおカネの運用には大人ですらも余計な欲で大きな損をするものだから。
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