第21話:きらめく粒子の中で<今更ながらビルドファイターズレビュー>
ついにアイラの正体を知ってしまったレイジ。しかし操られていたとはいえ非情な戦いに怒るレイジは次の試合での打倒を告げ。その際、アリアン王家の名を口にする。その言葉に会長も激しく動揺する。これでレイジの正体も分かりかけてきた、そして会長の正体もまた。
先に事態にセイたちも懸念を評している。まずアイラのあの戦い、今まではともかく先の試合は何かに操られていた、アレンビーのバーサーカーシステムのように、しかしそれは違法だとマオは言うが。ともかくレイジは自分たちをいろんな意味で裏切ったアイラへの怒り。セイもたしなめんとするが、やはり怒り切れない何かをチナも感じているのだが。
一方でアイラの陣営、そのアイラの不調が淡い恋心というのはバルトも気づいていたのだが。かつては粒子の“流れ”を感じている彼女をスカウトした彼だからこそ、その点の才能と能力を引き出し、今までやってきたか。一方でアイラも今までの戦い、そして機関での生活が呪縛でしかなく、それを解放してくれるのがレイジだったはずだった、そんな矢先でのあの対戦の後だった。
そんな苛立つレイジにフェリーニが訪れ、それをたしなめるどころかやはりぶつかってしまい、結局拳で語り合うことに。未だに吹っ切れていないレイジだが、それを見守るキララ、そしてラルさんも。
迎えた試合当日、うろたえる会長をたしなめつつベイカーも勝算ありと告げる。この際ネメシスの反則行為も目をつぶるといったところ。一方入場するアイラを何故かチナが応援に駆け付けお守りとペンダントを手渡す。この場バルトも表立っては保護者の顔で受け入れるが。またマオとニルスもレイジたちの強さを信頼し見守ることに。そしてレイジも吹っ切れたのか何も考えずにバトルに専念することに。
静かなるべき森林地帯での静かならざるバトルの開始。レイジはいつもの調子が戻りまず先制。アイラもステルスファンネルを放つが塗料煙幕で撃ち破る。対してアイラもレイジにはいまいち攻め切れていなかった。すかさずバルトもあのシステムを発動させる。先の試合と同じ狂戦士とかしたキュベレイにストライクも果敢に返す。それでも追い詰められるストライクもとどめのランスを白刃取りで受け止める。
反撃に転ずるストライク、粒子の流れを読んでかわすも次第にアイラの精神も追い詰められていく。それでもストライクの拳をも封じ、今度こそファンネルでとどめを刺さんとしたまさにその時、チナが送ったペンダントがレイジの腕輪とともに光り出し、レイジはアイラの助けの声を聞く。光が会場を包み込み、ついでに会長の懐中時計もまた光り出す。あの珠、アリスタと呼んだそれ。これと粒子が深い関係が。さらにはカワグチも「心の光」などと意味深なセリフを。まあガンダム世界ではよくあることと言いたいけれど。
変わって光の中、らしき空間でレイジはアイラの苦しみを知る。孤児だった彼女がその能力ゆえ今まで戦うために利用されてきた。そんなアイラをレイジはレイジなりに励まそうとする。その真心はともかくセイたちにはいい迷惑か、いずれにしても戦意を喪失、かと思えばレイジの減らず口に激昂して最後は拳のぶつけ合い。もはや痴話ゲンカだかじゃれつき合いだか分らぬある意味泥仕合にもなりかけたこの試合、バルトも会長もそして孫もを黙らせてついに自分の戦う意味を見出し、最後の勝負に打って出る。しかしストライクのナックルはフィールド一杯に粒子を展開しついにはキュベレイをとらえるのだった。
こうしてレイジはバトルに勝ち、アイラの心を解き放つという、ある意味理想的な勝利をものにしたのだった。
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