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ONE PIECEオリジナル:エピソード・オブ・アラバスタ・アフター(その7)

さてみなさん、今回のONE PIECEオリジナル小説は、ゲダツが活躍するアラバスタ・アフターの最終回をお送りいたします。最後は編者の期待を込めていますが、ひとまずは無理のない運びを心がけましたが。

ひとまずはこういったところですので、それでは、ごゆっくり。

 

第7話:誕生、温泉番長

コーサが土番長をともなっていろいろ工作を行った傍ら、本工事であるアラバスタと温泉島とのトンネルを掘り進み、ここに2島間の坑路が完成した。

温泉に訪れる客は土番長の呼びかけでヒッコシクラブが路線バスの役を買って出て、森番長たちも接客に一躍買う。そこに何と訪問に訪れたアラバスタ王家を代表して王女ビビが訪れたのだ。

「何者だお前た!?

うっかりとビビたちを問い質す。

「おいおいゲダッさん、こちらはアラバスタの王女様なんだぜ」

コーサがフォローのために説明する。

「そしてコーサの嫁さんということだ、ホッハッハ・・・・・!」

続くゴローの言にイガラム、ペル、チャカの3人は絶句し、コーサは半ば狼狽する。

「ちょ、ちょっと叔父さん、そこまでいってねェって」

対して当のビビ、テラコッタはただ微笑むのみだった。

「それはそうと、温泉に案内してくれませんか、ゲダツさん」

と、ビビたちはそれぞれ男湯女湯に分かれ、心行くまで温泉を満喫した。女湯には何故かクンフージュゴンまでもが入っていたのだ。

そんなこんなで、今日も盛況のうっかり湯、その番頭台に堂々と座するゲダツ。

「これでおれも名実ともに温泉番長、ひいては青海の番長にもなれたわけだ・・・・・」

そこに湯上りのビビがゲダツに話しかける。

「いい湯でしたゲダツさん、でもゲダツさんもすっかり番頭さんが似合っていますね」

ビビの言葉に何か気づいたのか、しばらく思案にふける。

「・・・ん、番頭、バントウ、バンチョウ、番長・・・・・」

そしてはっと自らのうっかりに気が付く。

「しまった、これは番長じゃなく番頭だァ!!

こうして、ゴローの夢の結晶だった穴ボコだらけの島は、今や温泉リゾートの島として、もちろんアラバスタの一大名物として近隣の島の評判を生み、アラバスタの復興と一段の発展に寄与するのだった。

「ま、いいか、王女も喜んでいることだし、このままの生活も悪くはないか・・・・・」

と、ひとまずの満足を覚えるゲダツだったのだ。

 

それは、ルフィたちが新たな船、サウザンドサニー号でウオーター・セブンを出航したころだった。

そしてゲダツは、この後温泉番長としての生活を続け、頂上戦争から2年後、とある夫婦とともに大いなる戦いへと身を投じるのだった。

 

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