月刊ジョジョ8月号
・亜空の瘴気、ヴァニラ・アイス
エジプトよりの刺客“九栄神”を倒し。いよいよDIOの居所を探ろうと館内部に忍び込んだポルナレフたち、壁の警告の落書きを越えある部屋の中に入ろうとした時、強大な殺意を感じたアブドゥルがポルナレフを押し退けるや、その両腕を残して姿を消した。
それこそがDIOの隠し玉ヴァニラ・アイスのスタンドだったのだ。
そのヴァニラ・アイス、タロット暗示やエジプト九栄神とは別のスタンド使いなのだが、結局ストーリーの幅が広くなったがゆえのことで、これ以降の設定にもなったのだ。ちなみにタロットやら九栄神やらは繰り返すけどアブドゥルが便宜上名付けたものでもあると述べたい。
そんなヴァニラは先にDIOへの偏執的な忠誠心がゆえに自らの首をはねてその血を捧げた。
DIOもその行為に何かを感じたようで自らの血でヴァニラを蘇らせ今に至ったのだ。
こうして亜空間とを繋ぎ合わせ、触れた物質を消滅させるスタンドと先に見せた偏執的な忠誠心でポルナレフを攻める。途中ポルナレフをかばおうとイギーがDIOの砂人形でヴァニラの気をそらすもかえってヴァニラの激昂を買い執拗に痛め付けられる。これが致命傷につながったか。それでも命尽きるまでポルナレフを守り、そのサポートでヴァニラの急所をチャリオッツで突くもなお倒れない。
まずは執念ゆえのことだろうと思ったポルナレフ、実は蘇ったのはDIOによって吸血鬼となっていたのだ。これもポルナレフも預かり知らぬことなのだが。
ともかくも伝承の通りに密室の壁に孔を空け続けてから光射す方におびき寄せ、見事ヴァニラを撃退した。
しかしその代償はあまりに大きかった。ことにアブドゥルはあっけない最期だっただけに。ヴァニラの灰とともにアブドゥルとイギーの姿が写し出される。それは彼らの魂そのものか、それともポルナレフが見た幻だったのか。
いずれにせよ、この戦いと冒険の後、ポルナレフの人生に多大なる影響を及ぼしたのはいうまでもない。
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