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今更ながら映画・エボリューションについてひとまず語る

さて今回は2001年にアメリカで公開されたSFホラーコメディの佳作『エボリューション』について語ることに致しましょう。

宇宙から飛来した隕石がとある街に飛来し、その中から染み出した液体、それこそが異星の生物そのものだった。それは驚異的な速さで進化し、やがては街を呑み込まんとしていたのだった。

とまあその生物をめぐって主人公たちの悪戦苦闘がこの映画のウリだと思うのだけれど。

さてその生物、あらゆる面で地球の生態系と一線を画している。まず驚異的な進化と先に述べたけれど、これは他の生物の模倣を繰り返しての成長や個体群体問わぬ淘汰がその実だろう。それでこそ液体状の粘菌から虫類、ケモノ、果てはドラゴンやら獣人、そして巨大アメーバと異常な進化を見せるのもうなづけるか。ともあれ進化の果てが巨大なアメーバというのは生物にとってはある意味皮肉な帰結とも受け止められるかもしれない。要はかつてのSFホラー『遊星からの物体X』を意識して製作されたのとも考えられるのだが。

そんな生物がセレンという物質が毒となることを知ると、それが含まれたフケ取りシャンプーで撃退しようとするも、軍部の火器攻撃で生物が巨大化してしまう。それでも巨大なアメーバと化した生物を何とか倒して一件落着と相成ったということで。とらえようによっては下らないと感じるだろうけれど、個人的には楽しかったことは述べておいて。

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