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モノ社会の宿業~リサイクルの提議と限界<本当は怖いドラえもん>

さて今回のお話も『タイムふろしき』のお話ということで、てんとう虫コミックスとは別の、最近全集で再び日の目を見たお話を中心に、リサイクルの有効性と限界について軽く述べることにしたい。

ある日小さい子供のままごとで、葉っぱと石ころで商売ごっこをしている様を見て、本当に品物と交換できたらということで、近所のゴミ捨て場から“タイムふろしき”で新品に戻し、いろいろ交換していたのだが、これでは商売あがったりということで近所の商店街の人から止められたそうな。

~これは低学年向けのお話ということで、おままごとから実在葉っぱで商売まがいに発展してから最後常識論でシメたものの、たしかにゴミとして捨てられたものをふろしきで使えるようにするというのはリサイクルの理想でもある。先のコミックスでのお話や『サンタメール』のお話も通じているということで。

その当時モノが豊かになり、次から次へと新しいモノを買い求め、一方古いモノはある程度捨てられてしまい増える一方のゴミが社会問題となった。そこで下世話ながら「もっとモノを大切にしよう」ということで古いモノ(言ってしまえば使用期限が過ぎたモノ)を新品にしてまた使い直そうというのがリサイクルの提議というけれど、それだけでは商売が成り立たないというのも経済学の視点において述べることで。

ここまでがお話から読めるところだけど、それでは古いものは最後にはやはり捨てられるのみかといえばそうでもない。

最近ではペットボトルから繊維をつくったり、電子部品から希少な金属を取り出したりと、古いモノの中には新しいモノを作る材料や資源に使うといったいわゆる再資源化という取り組みも後々になって行われている。要はタイムふろしきで提議された問題は今、世の中でも徐々に行われていることも最後述べておきたい。

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