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ガンダムUC反省会、みたいなもの

さて好評のうちにひとまず最終回を迎えたGのレコンギスタ。この半年間であの時代の帰結を求めるのは困難かもしれない。ゆえに今後の展開にも期待はしたいこととして、今回は前回述べたUCにおける宇宙世紀の諸問題を考察したい

 

・宇宙移民論

そもそも増えすぎた人口対策として打ち出したコロニー計画。それに際して改元セレモニーでの追加条文について、これは地球の住人と宇宙移民者との格差対策のため、きたる将来の人材確保として移民者の登用をはかったことも、有能者の採用という組織の健全化を目指したことは述べるまでもない。

それを“事件”をきっかけに移民者と既住者とのナワバリ争いから一年戦争、そして永い戦乱の日々をもたらした。“箱”に記された条文ですら2世紀の戦乱のもとになったことも何とも皮肉なことではあるのだが。

このあたりからか木星等の外惑星移民も開始されたが、それについてある程度の影響も出てくるかは今後の展開を待ちたい。

 

・ニュータイプ論

UCの世界においても主要なキーワードとなっていたニュータイプ。そのニュータイプについて一概に述べるならば「宇宙時代に適合した誤解なく意志疎通をできる人類」で、言ってしまえばテレパシー能力に長けた人類とも言える。

たしかに誤解なく意志疎通ができれば人間関係のトラブルが極力抑えられ、社会の安定化にもつながると思われたが、これも権力者の思惑やらで、いわゆる戦争要員を中心に利用されて。彼らの評価は正式になされなかったようだ。後のVにおいてもエンジェル・ハイロウあたりで結局兵器に転用されてしまったことだし。

そもそもニュータイプという事項そのものがあの時代の方便で、Vにも単に“サイキッカー”と呼ばれたように時が経てば呼び方も変わるものだろうが、レコンギスタにてそのまま“ニュータイプ”と呼ばれているのは、やはりその時代にては教条でのタブーとされていたのだろうか。

 

・ガンダム論

そもそもνガンダムに次ぐ世代のガンダムとして、F91やVガンダムとUCを比較することがある程度無理を伴うことで、悪く言えばUC自体が「後出しジャンケン」の体だとも言える。

まずF91からVにおいて“小型かつ高性能化”をコンセプトに一から作り直したこともあり、Vガンダムもそれと同じコンセプトだろう。あとガンダムタイプなのは“あの形体”にあやかってのことだろうとも考えられる。それでも元の大きさ(15m前後から20m前後)に戻ったのは諸般の事情ということもあり編者もあえて詳しくは述べる必要もないかもしれない。

ちなみにいえば、Gレコのセルフ等G系統のMSは“ガンダムじゃないガンダム”という文句だろうが。

ちなみにνガンダムの後で登場したΞガンダム(閃光のハサウェイ)はフロンタルが乗ったネオ・ジオングの影響を受けていたともいえるかもしれない。

 

そんなこんなでラプラスの“箱”がもたらした宇宙世紀1世紀の混迷にケリをつけんとしたのがさらなる混迷の火種となった。そういえば誰かが述べただろう「絶望の中のわずかな希望」こそがガンダムの物語だと、しかしそれすらも新たな絶望への苗床となることを思うに結構重い皮肉ともいえるのではないか。

前にも述べたけれど、ハサウェイのお話は致し方ないこととして1年戦争からシャアの反乱までのいわゆるあだ花を摘み取らんとするもう一つの帰結を描いてもいいのではないかと述べてひとまずのシメとしたい。

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